あああ 恋の片道切符

 定期2日目。監督とその合間に高1現代文の採点と。午後は4時間ほど年休を取って、行きつけで散髪。仲良しの美容師さんとは毎回、同じく常連客であるところの同窓同僚数学の話題などして楽しんでるんですが、今回は私の背中合わせのもうお一人のお客さんが偶然高3生徒のお母様だったということもあり(同窓同僚数学は高3副担任)、それにまつわる話を自粛せざるを得ず。一旦自宅に戻って着替えて、17時前に学校に戻る。17時~18時の(定期テスト期間延長開館の)図書館の監督。
 その後、ついこないだ飲んだ63回生Bくんと、「こないだは魚だったから今日は肉にしようぜ~」という軽いノリで「もりき」に行って、明日はBくんが京都帰還で私が卒業式だからサクッと鴨コースを賞味の後に帰宅……の予定があらお懐かしやヤギアンテナ(←63回生の一部にしか通じない固有名詞)の話から文化街のライブバーだとか小料理屋だとか、何でこんなことになるかねぇと、夜中の2時(だからこれはもう弥生朔日)に一旦目覚めてしみじみと反省後悔の夜。Bくんにメールで謝罪。

ぶってぶって姫

 定期初日。今日から(3月1日の高校卒業式を挟んで)5日間がテスト期間です。5時入り職員室で学級通信作成その他デスクワーク。
 で、初日の今朝8時のPC室にて、ベテラン体育先生に。
 私「定期期間ですし、どっか行きません?」
 体「……今日か明日か明後日か、の順で都合が良い!」
 私「格好いい! じゃあ今夜飲みに行きましょう!」
 ということで、今夜は体育先生と、店は勿論「月空」@二日市、63回生担任団2人ですから、保護者(お父様)のお店に行くというのが験が良いんです。浪人組の入試のこととか、土曜にA組Kくんが職員室に来てくれたこととか、話題も豊富にありますから(あと、勿論、職員室の噂話も)。

 始業後の仕事はテスト監督、今日は4限に高1現代文の出題もあります。50分の解答時間の、開始15分後と35分後との二度、質問を受けつけるための教室巡回をしました(質問は出ませんでした)が、その時に机間巡視をして確認したら、東大本文をガッツリ入れた割には記述停滞の生徒の数も多くなく、むしろ全ての文章のテーマが自然科学・技術なので理系に偏りがちの生徒たちにとってはバッチコイなのかも、などと思ったり。

 13時30分で生徒は解放。その後は、職員室で16時まで採点をガシガシ。その後、一旦帰宅して着替えてから西鉄電車で二日市へ。体育先生と歓談さし飲み……の2軒目は先生の「ラーメン食うぞ!」の一声で駅前の名も知らぬラーメン屋。あんだけ肉だ酒だを身体に詰め込んどいて、ここでどうしてラーメン餃子に炒飯でビールを鯨飲出来るのか、我(々)ながら本当に不思議。

 瀧波ユカリ・犬山紙子『マウンティング女子の世界 女は笑顔で殴りあう』読了、★★★★。男同士のマウンティングと言えば「収入肩書き趣味特技、喧嘩持ち家寝てない自慢」? 宴会での武勇伝俺様語り系相手の時には「腹見せ」なんかじゃ生ぬるい、私は毎度ロックマン並のスライディングで自ら相手にマウントポジションを取らせに行く(「わ~、すご~い、そんなのはじめて~」)くらいはします。じゃないと、後から別の飲み会で彼を嗤うための「再現コント」が出来ませんからね。馬乗り体質の方は腹上死するまで調子に乗せれば良いのです。但し、「よくマウンティングされるんですよねぇ、こんな僕(の美徳)って……」と、自らマウンティングを始める愚には陥らないようにしなければ。ヘドロみたいな自慢話は、例えば自分しか読まないブログで垂れ流す程度で慎むべきですよ、ねぇ。

うなずいてくれますか 大事な答えを並べたい

 TwitterのTLに最近よく出てくる広告、大抵は消したりすることもなくスルーするだけなんですが、今朝表示された教師向けの授業準備・実践例紹介サイト「F」って企業は瞬間湯沸かし器になってブロックしました。何が「時短で授業準備」だ馬鹿が。そこが教員の仕事の核でその仕事が出来ない程に業務雑務が多いというのが社会問題なんでしょうが。分かってる癖に本末を転倒させようとする、火に油を注ごうとするってのは最早犯罪行為なんじゃないかとさえ。

 4時半起床、6時学校入り。本日のメイン業務は明日出題の高1現代文定期テストを作成・印刷すること。試験範囲は、以下の2つの文章。
 ①福岡伸一動的平衡
 ②村上陽一郎「トランス・サイエンスの時代」
 ①・②それぞれの細かい読解問題、及び①と②との関係性を問う問題は既に頭の中で出来上がっています。後者に関しては、昨日昼過ぎに質問に来たA組の女子生徒2人と話している内に輪郭が出来上がって行きました(だから、その2人は問題を見てそうと気づくかも知れません)。
 で、朝から少し迷っていることが一点。昨日、出典調査で「読んでしまった」東大入試現代文の文理共通第一問、伊藤徹『芸術家たちの精神史』本文が、何という偶然なのか①・②の内容とモロ被りしているんですね(完全なる「これってあれじゃん」状態)。具体的に言えば、不妊治療その他の具体例は①で批判的に検証されているバイオ技術の問題そのままですし、それら近代科学・技術の生む社会的問題を考察する伊藤徹の問題意識は正に②で言うトランス・サイエンスに向いているからです。迷っているというのは、要するに、
 ③伊藤徹『芸術家達の精神史』
 を実力問題で本文に使うか否か。
 とまぁ、やるかやらないか迷った時はやる、というのを基本的なルールに据えているので、結局出題してしまうんですけれども。②本文内の傍線部と同意の一文を③本文内から抜き出す問題を2題、③本文内の傍線部を①本文の論理に即して説明する問題を1題、②・③両本文内における「可能性」の語の用い方の違いを比較説明する問題を1題、計5題を実力問題として。勿論、そこそこ(以上に)対応するだろうという予想の元に出題しています。

 13時には仕事を終え、今日の散歩は学校裏山、かつては軍の敷地だった山の中には野外講堂があったり、トーチカみたいな宮城遙拝台があったり。F校生なら周辺散策で一度は連れて行かれたんじゃないでしょうか、記憶が正しければ私が中1だった頃は、今は封鎖されている野外講堂に入れた(上がれた)んじゃないかと思います(宮城遙拝台はまだ登れます)。

 本日の食事は、英語パイセン女子お薦めの居酒屋「W」でこれは初訪問。ウニいくら丼穴子天麩羅・刺身小鉢・サラダバー、のセットで1900円。丼のご飯は釜炊きで桜の塩漬けの風味。これはご婦人連で満席なのも道理。ビールと熱燗とで堪能。3月末に行われる高1担任団慰労会会場として即決で予約を取りました。

 夜は、自宅で「ブラタモリ」を観てから就寝。

今はひらり 飛び越えられる 一緒に行こうよ

 流石に8時過ぎの出勤。本日は授業なしだったので午前中はのんびりとデスクワーク。その最初の仕事は、夜に池袋「あんぷく」で行われる63回生(学年主任・卒業生5人による)飲み会の2次会候補を幹事役Hくんにメールで送る作業でした。一次会がうどん屋なので和食以外、と先ずは「中国茶館」「韓二郎」「知音食堂」の3軒。全滅した場合は毛色の変わった和食で我慢、と「八丈島」。4軒ありゃどっかにゃ入れるでしょ。こないだ「一次会後に電話するかも」と言われてたんで先回りしました。

 午後は、同じデスクワークでもちょっとテンションを変えて。今年の東大入試(国語)の問題がHPに上がるのを待ちます。その前の手遊び(てすさび)にTwitterで「東大」を検索していたのですが、古文が『源氏』だったことと、現代文第一問の設問数が減ったこと(2行解答の記述が1題減)とが11時10分理系国語終了直後に誰かのツイートで明らかになりました。昼休みにスマートフォンを弄くってる受験生って恐らく合格が(或いは合格した後が)厳しいんでしょうけれども、とりあえず「もっと呟け!」「もっと呟け!」と念じながら検索・検索。
 序でという訳ではないですが私大の国語・小論文の出典もさらっと確認。そしたらあれですね、去年の東大現代文が内田樹反知性主義者たちの肖像」だったのより、同じく阪大現代文が白井聡反知性主義、その世界的文脈と日本的特徴』・内田樹『街場の戦争論』のコンボだったのより、今年の慶應法学部小論文が長谷部恭男憲法と平和を問い直す』だったのの方が露骨でしたね。
 さて、結局東大入試国語の問題を私が最初に見ることが出来たのはY予備校のHPでした。現代文の出典は文理共通が伊藤徹『芸術家たちの精神史』、文系専用が幸田文「藤」。伊藤徹は2004年の文理共通に『柳宗悦 手としての人間』が採用された書き手ですが、まさかこんな短期間に同じ筆者が二度出題されるとは、と驚き。「藤」の方は昔の教科書教材ですね。国語は噂通りに『源氏』で、漢文は……と書きながら躊躇う。以下、1ツイート140字。【えっと、今年の東大の漢文なんですけど。自ら付けた飼い猫の名を客の求めに応じて「虎猫」→「龍猫」→「雲」→「風」→「塀猫」→「鼠猫」……えっと、知ってたらほぼ全ての設問が無意味になる出題だったんですけど、あの、若しかして、20歳前後のフォロアーの皆様って、「鼠の嫁入り」、知らない?】

 さて、夕方まで月曜日に出題の高1現代文の問題を作成しよう、と思っていた所に来客が来て、その来客に驚かされた。まさか訊ねてくるとは思わなかったし顔立ちが変わってたしで、最初は担任の癖に全然気づきませんでした。63回生我らA組「遅刻八部衆」の一、卒業後の行方が分からなかったKくんが、ふらり職員室訪問。一時期体調を崩されていたそうですが、読書と散歩の日々で充電、これから動き出す、とのこと。「会えて良かったです」と言ってもらったのですが、その言葉は私から言いたかった。

 結局、定期の問題は明日の朝作ることにして、夜は「もりき」でサクッと独酌、平日と同じく早寝。

思い出せない 揺れてる まわってる

 高橋徹也の初期ベスト『夕暮れ 坂道 島国 惑星地球 高橋徹也 Ki/oon Records Years Best』が素晴らしすぎて(★★★★★)他を聴く気が起こらない。高校時代に深夜のテレビCMで衝撃を受けた「シーラカンス」も、菊地成孔の演奏が最高に気持ち悪い「チャイナ・カフェ」も、転調フェチにはラストの多幸感が麻薬そのものという「新しい世界」も、好きな曲がかかる度についもう一回もう一回とリピートしてしまうんで、最初は70分強のアルバムを通して聴くのに本当に4時間とかかかってしまいまして、ねぇ。

 さて、本日63回生我らがA組Bくんと飲む約束をしたんですけれども、先に何が食べたいかを伺ったら「美味しい刺身、京都で食べられないから」という返事。K市にだって店はありますがそう言われて真っ先に思いついたのが博多「太郎源」だったんだから仕方がない、18時に駅待ち合わせで今日はとことん散財しよう(給料日だし)、と決定。

 1~5限の現代文授業は村上陽一郎「トランス・サイエンスの時代」、本日が定期テスト前授業最終回で、私の試験出題は定期初日(27日)の4時限目ですね。5コマを疾駆したら、「今夜はプレミアムなフライデ~♪」なんぞと新語(not流行語)を使い損ねつつ帰りのSHRを副担任先生にお任せして自宅へ。私服に着替えてから博多へ向かいます。道すがらバッタリのお久しぶりHさんからは、「いけのっちゃん、痩せすぎ!」と叱られてしまいました。今日はガッツリ食べなければ。新幹線内の音楽は、勿論高橋徹也のベスト。

 お兄様の結婚式のための帰省だと仰有るBくんは、高校時代は「遅刻八部衆」の一、高校生より大学生の方が向いてる典型的な人間で、京大文学部は彼に役不足なんじゃないかなぁと勝手に心配してしまう程の才人。熊野寮で委員を務めながら学費も自弁で頑張る親孝行に感心しながら、進学先の話や高校時代の話やを楽しみつつ、刺身・マグロカマ焼き・佐賀牛サラダ等々……を写真に取り忘れた。Twitterに「行きつけ紹介コーナー」を作ってる最中で、入店の前にも「リア充アピールOLみたいな感じで写メるけど引かないでね」とBくんに言ってたんですが、旨いのと話に夢中になってたので携帯の存在を完全に失念(打てば響く人と話をすると、これ、よくあるんです)。
 ビールから日本酒って感じで割かし飲んで、どのくらい酔っ払ってたかというと博多からK駅へ向かう新幹線で間違って1回新鳥栖で降りちゃう程度の酔っ払い方で(Bくんは博多からの新幹線が初めてでてっきり1駅だと勘違いしていたそう。私は高橋徹也に夢中でな~んにも考えてませんでした)、それでもK駅に着いたら2次会に行きたくなっちゃうわけでタクシーで突入はお気に入りの小料理屋「A」。カウンターで駄弁りつつ、Bくんが京都に帰る前にもっかい(数日後に)3次会やっちゃおうか今度は肉だ! とかオッサンのアホテンションは止まらず。

 橋本治『たとえ世界が終わっても その先の日本を生きる君たちへ』読了、★★★★★。「心のない論理」と「心の論理」という一義性を共に退け、「心のある論理」という両義性の必要性を(実際に「心のある論理」を駆使して聞かせることで)説く筆者(話者)の手腕。岡潔を引用して、森田真生や橋本治が下品にならず藤原正彦はそうなってしまう理由など考えながら読みました。

その先の日本を生きる君たちへ

 口紅をつけているという理由で叱られたA組女子軍団、不満。
 A「お洒落じゃないんです、身嗜み!」
 B「私、唇カサカサになるし」
 C「私は血色が悪いから。ほら、こんな色」
 私「見せるな見せるな、ってか血色隠すならマスクでいいし、乾燥対策なら無色のクリームでいいじゃん」
 B「無色とか今時……」
 私「『今時』とか言ってる時点でお洒落寄りじゃん」
 B「ほら、そういうとこ国語教師!」
 A「もうやだ~!」

 JTCY氏の3月太宰府出張に向けて、twitterでK市行きつけ店紹介シリーズを続けていたのですが、その出張自体がお流れになってしまったそう。福岡出張は度々だということでいつかはのお約束、をしたので暫くはこのシリーズを続けようかと思います(私生活充実独身OLごっこみたいで楽しいし)。JTCY氏が気を遣って全部に「いいね」をして下さるのだけは申し訳なく思っていますが……。

 65回生(現高3)担任団の東大受験生の応援上京、全員24日(試験前日)の午前の飛行機で出発するということを聞いて驚愕(午後の下見案内業務の直前に空港着)。私、自腹で前乗りして夜は(友達や卒業生やと)飲むのが「理の当然」だと思ってましたし、実際63回生・64回生の応援上京の時はそうしてたし、そっかぁ、学年団の気質によって変わるんですねぇ。

 実際、65回生副担任として応援上京の化学先生、我ら63回生の主任でらっしゃるんですけれども、上京中に学年団の飲み会がないから速攻で63回生の卒業生飲みを入れたって話。
 でもって、今夜、その飲み会に参加する63回生理系Hくんから電話で「25日の池袋で18時から6人で飲めるお店はありませんか~?」って聞かれたんで、K市から電話して「あんぷく」の飲み放題付きコースを押さえました。ごゆっくり~。

 その予約の電話は行きつけ肉料理屋「I」のカウンターにて。電話を切ったらマスターが。
 マ「予約っすか?」
 私「そう、卒業生が池袋で飲むっていうから、行きつけに電話して」
 マ「池袋? に、先生が今度行かれるんですか?」
 私「いや、行きませんけど」
 マ「??」

 「I」はマスターが料理の全てを担当して、後はお運びのアルバイトくんが1人(2人が曜日交代制で)。今日のバイトくんは市内K工大の4年生なのですが、先日カウンターでこんな話をしまして。
 バ「今度、卒論発表のプレゼンをやるんですよ。友達と2人で」
 聞けば、黄身と白身とが逆になっているゆで卵(逆転卵)を作るための装置を作った、と。生活の知恵としては、ストッキングに詰めて思いっきり回転させて作るあれを、機械でやってみよう、という試み。
 私「へぇ、面白い。それ、何人くらいが聞くの?」
 バ「100人くらい、かな」
 私「凄い! 僕の授業の2倍だ! 緊張しますね」
 バ「そうなんすよ、どうやって話したらいいですかね? 恥はかきたくないし……」
 私「あ、それ、無理」
 バ「えっ」
 私「大勢の前に立って話すって、そのシチュエーションが既に恥ずかしいんだから。僕、13年やってるけど、まだ毎授業恥ずかしい」
 バ「え~、ほんとですか」
 私「です。国語教師なんて、自分が一から考えたわけでもない誰かの文章をドヤ顔して話せって言われて。どの面下げて感しかない。その点、××さんとお友達とは、共同で自分たちで考えたり装置作ったりしたんでしょう?」
 バ「まぁ」
 私「じゃあ、その点だけでエラいと思う。出来なかった分からなかったことがあっても、嘘をつかなかったら大丈夫」
 ……と、やり取りの時点で割と酔っ払ってたから、大した話をした訳じゃないんですけれども。本日、プレゼンを経たバイトくんが、無事に終了したことと卒業を控えて今日がバイトの最終日だということを教えて下さいまして。
 私「そうですか、どうもお疲れ様でした」
 バ「色々有難う御座いました。今日で終わりですけど……」
 私「じゃあ、今度はカウンターでお会いしましょうね」
 バ「あっ……はい」

歓んで思いきり あなたがくれた眠れぬ日々と

 5時入りの職員室で先ずは63回生(2浪)・64回生(1浪)・65回生(現役)から依頼されていた現代文・漢文の過去問添削(東大・京大・一橋大)を終わらせました。これを速達、若しくは在学中の弟妹を通じて本人に届ければ、前期試験関連の業務は完了です(23日までは飛び込みで添削が来るかも知れませんがそれはその場で出来ます)。24日(前日)~26日(二次試験2日目)は添削の依頼は当然なく、例えば阪大後期小論文であるとか、佐賀大医学部後期自己推薦文(小論文)であるとかの添削依頼が職員室に届くのは27日以降でしょう。

 というわけで、来週月曜から始まる第5回定期テストに向けてスパート、暫くは高1の授業に専念です。本日は村上陽一郎「トランス・サイエンスの時代」の2回目。資料は坂本賢三の名著『科学思想史』から。金曜日の3回目の授業が最後で、その資料プリントは中野亨の文章を切り取って既に印刷済みなのですが、それと同じくか若しくはそれ以上に資料としてふさわしそうな文章が今読んでる橋本治『たとえ世界が終わっても』の中に出て来ました。一日違いで資料にし損ねてしまった。こういう時もあります。覚えておいて、いつか生徒に配れる日が来るのを待ちましょう(その場合、配る相手は67回生ではないかも知れませんし、そもそもこの事実・文章の存在を忘れてしまう可能性もあります)。
 7時間授業の中の5時間が授業、合間にはデスクワーク。今日は放課後17時15分から職員会議があったんですけれども、それと終業時刻が17時だという規定との齟齬乖離矛盾については口に出したら駄目なんですって。

 山本崇一朗からかい上手の高木さん(1)』読了、★★★。今、出版人・書店員が応援したくなるタイプの漫画はこういうのなのか、という確認作業に近い読書。まとめて3冊買ったので、続きはベッド脇に置いて寝る前に少しずつ、ですね。

痩せゆく男

 加藤元浩Q.E.D.iff-証明終了-(6)』、『C.M.B. 森羅博物館の事件目録(34)』読了、どちらも★★★。前者、今回は地味でした。主人公の感情にどんどん波がなくなって行く……と書いて気づく、後者姉妹作の主人公が館長自身なのと違って、こっちの主人公はパートナーの方なのか。

 授業・会議が1コマずつ、その他の時間はデスクワーク。授業準備と、いよいよ大詰め二次試験用の添削(現代文・漢文)と。担任団の先生と比較すると仕事量は微々たるものかも知れませんが、高3の授業にコミットするとどうしても1月・2月は仕事量が増えます(肝心の高1が手薄になってないかが心配)。今年度に入って徐々に落ちていた体重ですが、ここ2週間はエラいことになってて、現在被服で62.5㎏というところまで。これは成長期が終わって以来最も低い値(5年前と比較したら約10㎏違います)で我がことながら驚き。

頭悪いか無神経なのか両方ともなのか 嗚呼

 藤津亮太『声優語 アニメに命を吹き込むプロフェッショナル』読了、★★★★★。あの声とあの声とが同じ人、と知る喜びから声優熱は始まります。その演じ分けの機微を、あの声もあの声もあの声もあの声も演じた綺羅星たちが率直かつ丁寧に語っていて素晴らしい。これは偏にインタビュアーの手柄で、事前の調査量及び質疑で貫いた冷静、の賜物です。

 バレンタイン2話。
 戴いた沢山のバレンタイン菓子の中に苦手のレーズンを使っているものが一つだけあって、いつも良くして戴いている高1世界史先生に「僕苦手なんですけど、先生はレーズン食べられますか?」とお裾分けしようとしたら、それが当の世界史先生から戴いた物だったと判明したので、今後先生にご挨拶する時には暫く「人間のクズです」と一言添えると宣言致しました。
 36歳にもなって、現在顔にニキビが3ヶ所。もう15年以上の久しぶりで対処法を間違え、搔いて潰して瘡蓋になっちゃいました。この歳だと治りも悪いしねぇ、とこの文章をタイピングしながら摘まんでいるチョコレート。戴いた以上は食べますけれど(美味しいし)、消費ペースはちょっと落としていかないといけない感じ。

 5時入り職員室で授業準備、8時からは現代文授業用の朗読吹き込みをLL教室の録音室で。今回の朗読は女子生徒なのですが、女子と2人で密室に入るというのは職業倫理上どうなのかなぁ、と考えたり考えなかったり。授業は4コマで会議もあり、流され業務に身を任せる一日。
 夜は学校から徒歩25分で野菜料理「B」。カウンター読書独酌、野菜アラカルトは菜の花(お浸し)、蕗の薹(天麩羅)、モロッコインゲン(天麩羅)、サツマイモ(素揚げ)、セロリ(マリネ)、シャドウクィーン(素揚げ)、で最早フルコース気分。

ファイヤーっ! 地獄も ファイヤーっ!

 4時に目が覚めたので、6時前に学校入りしてデスクワークを始めたら、やろうと思っていた仕事は11時過ぎには終了してしまいました。ですんで、最近マイブームのお昼ご飯チョイ飲み、をK市ゴムの街でブルーカラーの味方・朝から飲める大衆居酒屋「S」にて。ポテトサラダとホルモン鍋とを肴に、生380円・瓶370円のビール、から熱燗。
 チョイ飲みの後はロングウォーク、で今日は市内1時間半の散策。の果て、13年K市に住んでいながらの初訪問は成田山62m巨大観音像。胎内に入ってぐるり螺旋状階段の展望台、インドのブッタガヤ仏塔(レプリカ)内では釈迦の一生を絵入りで見物し、おどろおどろしい鬼と亡者との人形がギコギコと動き続ける地獄巡りでは(意外と多かった)家族連れ見物客の幼児がギャン泣きしてました。
 17時帰宅後はゆったりとお風呂に入って、音楽DVDなぞを観ながらのんびり。20時過ぎには就寝。目覚ましは3時。

 KANA『女の友情と筋肉(5)』読了、★★★★★。タイトルと1巻の表紙だけで「出オチ」とスルーしなくて本当に良かった良質な4コマ漫画。肉体的には何でもアリの大雑把な設定と、心情の機微の見事な細やかさと、2つが無理なく同居できたのは偏に絵柄の手柄ですね(絵柄に対する好悪は致し方ないとしても)。