五体と五感しかない

 健康起床。朝食を摂りに(と言ってもコーヒーだけですが)ミスド、午後からは学校で仕事、夕方は喫茶店で読書から「もりき」で常連さんとお喋りしつつ湯豆腐で日本酒。

 自分のクラスのこと以外で昨日の体育祭で感心したのは高3有志の隠し芸。F高で高3がイベント運営に関わるのは4月末の学校祭が最後で、それ以降は受験一途、体育祭もほぼお客さんとして競技に参加するだけ(リハーサル参加も前日一回ですし、応援団も高2と高1のみ)なのですが、そんな中で高3有志が昼の競技の障害走の間に集団ヲタ芸を披露してやんやの喝采を浴びるという一幕があり。きちんと仕込んで皆を楽しませようとするのは、まぁ本人達は自分らがやりたいだけだって言うかも知れませんけれども立派な心掛けだと思います。さて、来年はどうなんでしょうか。

 杉基イクラナナマルサンバツ(6)』読了、★★★★★。流石に小説版まで買って読もうとは思わないけれども、少年(青年?)漫画としてとても丁寧で巧くて面白いと思う。要するに格闘系でスポ根系、リアルタイムの中高生時代には全く興味が湧かなかった90年代ジャンプ系と全く同じ類型のストーリーなんですけど、30過ぎてこういう王道マンガに興味持つようになるとかね、不思議ですね。
 弓きいろ『図書館戦争(12)』読了、★★★★。こっちも別系統の王道マンガ。最終章革命編、先の展開は全部知ってるけれどもそれでも楽しい。
 幸田文幸田文 対話(下)』読了、★★★★★。入江相政美輪明宏辻邦生・西岡常一、との対談に特に打たれる。「五体と五感しかない」という言葉が著者(とは言わないかな)によって謙遜の意で使われているんですけれども、文脈を切り離してフレーズだけ取り出したら今の中年より下の世代には矜恃・自尊の意に聞こえるかも知れませんね。