ただのすすわたりでねが

 出勤中6時前に立ち寄った学校近くのファミマに、高2の生徒2人が居て驚く。教員「何でこんなに早いん?」 生徒「学校で勉強しようと思って……」 だいぶ焦ってますね。やる気は買いだけど、それを残り1年半の受験レベルに拡大した時に最後同じような状況に陥るなら浪人は免れない、ってところかな。さて、本日テスト最終日、7時過ぎにゆったり出勤しようと思ってたのを翻して良かった(生徒が居るなら教員が学校に控えておかないといけない)。というわけで、始業前の学校で高1漢文採点の続き。
 明日年休の先生の代打で、文系47人を対象とした特別授業が入ってきたので、試験監督のない午前中にその授業準備。高3の校内模試用に以前出題した文章を準備。今回の定期テストで英語のノルマを課した(でもってそれをクリアしてくれた)生徒っていうのが演劇部の子でして、そんでもってその演劇部が今度大会に出るということで、応援の意味も込めて(私の大好きな女優の)北林谷榮が50年前に書いたエッセイ。文章としては京都大学っぽいものですけれども、演劇論として例えば竹内敏晴の東大2008年とかと同内容のことを書いていて深い。今回の定期試験の範囲だった浜田寿美男「身体の個別性」(心身論)と概念がリンクしており、かつキーワードは南木圭士「ウサギ」と同じ「さびしい」というもので……と、解き終わった後の解説においてこじつけようとしたらいくらでもこじつけられます。牽強付会は牽強付会ですけれども、現代文なんて「あの文章と同じ」と思った(思い込んだ)人から勝つんですから。楽しまないとねぇ。
 半ドンで生徒が全員帰った後は、職員室でひたすら高2現代文の採点。定期テスト期間中は、趣味の本は一切読めなくなりますね(月曜日まではお預け)。