頭が真っ白になった… 頭が真っ白になって…

 午前中は10時までベッドで本を読みながらごろごろ、シャワーを浴びてホテルを出たらネカフェとジュンク堂カフェとをはしご……で、気づいたら16時になってました。うわ~、これまでの上京旅行の中で最も何をすることなく夕方を迎えた感が高い一日だわ。しかも今日は夜の約束もないし(明日が始発新幹線なので、念のための独りちょい呑みデー)。

 で、もうそれなら16時から呑んじゃえ、と朝から酒が飲める池袋西口低価格泥酔スポット「ふくろ」に初入店、カウンターで2時間呑んで隣に座った初対面の関西弁のおっちゃんとか何が起こっても笑い流して動じないベテランおばちゃん店員とかとお話を。そのベテランおばちゃんがどれくらい動じないかというと、サイバラ先生描くところのアル中みたいな独り客のお爺ちゃんが途中で私と関西弁おっちゃんの隣にやってきたんですけれど、そのお爺ちゃんが暴言吐きながら小便と言いつつトイレに入る前どころか立ち上がった瞬間にズボンとパンツとを下ろして、北島三郎の物まねをする時のコロッケみたいな歩き方でトイレに入っていったかと思ったらその10秒後にはおしっこ漏らしながら出てきた、なんてのを見ても「あらあらまぁ、何やってるの! ××さん今日はもうお帰りなさい!」と軽く叱りながら神速で床を掃除しつつお爺ちゃんを送り出し、絶対「いやいやお気になさらず」という答えを呼ぶだろう笑顔で私たちに「ごめんなさいね~、今のおじいちゃん、奥さん亡くしてからあんなで~」って、でもってとどめは「さっきの爺ちゃんの手付かずのそれ(キス天)、食べてもええか?」と聞く関西弁おっちゃん(流石!)に笑顔で「おつゆは要るの?」だって。もう楽しくて楽しくてたまらなくなっちゃって、船場吉兆のおかみはこういう所で働けば良かったのにねぇとか言いながら私もキス天ご相伴ナイト。

 ホテルに戻ったのが18時過ぎで、19時には寝ているという。何という贅沢な時間の使い方でしょう。