オン・ユア・マーク、ゲットセッ

 文系にして課題テスト1位(どんどんぱふぱふ!)の某氏は「男く祭」の講演P長。メールの文面の添削をしているうちになし崩し的に私が講演担当教員になってしまっていたので、昨日は一緒に講演者(内田樹先生)へ差し上げる記念品を購入に行く。K市物産館みたいな所へタクシーで往復して(池ノ都は車の免許を持っていません)、某氏が何を選ぶか観てたら、K市で有名な絣のネクタイ、それも現在では廃業してしまった絹の絣を作る職人の残した最後の反物から作った一品物を選び。
 「お~、慧眼。流石課題テスト1位」と、行き帰りのタクシーではどんどんぱふぱふ1位を弄くり倒し。

 内田氏は講演前日にK市に前乗りなさるそうで、講演担当の生徒数名との座談会をセッティングして下さることに。ご多忙(ツイッターに書かれているスケジュールのタイトなこと!)の中のご厚意に感謝。というか、その引率も私がするということで、大学時代に『ためらいの倫理学』を読んで以来のファンとしてちょっと緊張。

 さて、本日の授業はセンター小説。初回に選んだのは、06年の松村栄子「僕はかぐや姫」。出典である作品自体ははっきり言ってつまんないんですけれど、センター小説あるあるの「よくぞこの部分を切り取ったなぁ、巧いなぁ」ってやつです。狙いは2つ。
 ①初回だから、「センター小説ってこんなに訳の分かんないのを出すのね」というのを知ってもらう。
 ②初回だから、ちょっと笑ってもらう。
 だって、僕っ娘ですよ。一人称が「僕」の女子高校生ですよ。最近、センター小説は出題当日の夜からツイッターで祭状態になる(「ゴ・メ・ン・ナ・サ・イ・ネ」とか「シイゼエボオイ・エンドゼエガアル」とか「おほほほほほほほほほほ」とか)んですけれども、この「僕はかぐや姫」ってのはその走りなんじゃないですかね。出題直後のネット掲示板は、この僕っ娘に脳天を割られた受験生を名乗る人々による狂気の書き込みが凄かったものです(生徒に配布した問題文の横に貼り付けて「ちょっと笑ってもらう」)。「脳内でビジュアル化された僕っ子が散々暴れ回ったおかげで2浪の危機がせまってまいりました」ってのは白眉ですね。