太陽と向日葵、周りなんか気にせずに…夏。

 昨日夕方、バス停で次発を一人で待ってたら、F中1年の女子が4人連れで近づいて来たんですけれど、その内の2人が「やっぱり~、医学部なら九医よね~」「え~? 熊医もあるんじゃな~い?」「いや~、く~ま~い~は~ないわ~」という会話を割と大きめの声でやってたもんでエラいこと恥ずかしかった。「熊医は無いわ」のイントネーション、力一杯抑揚をつけて「ORANGE RANGE」っていう感じのあれね、それがどんどん近づいて来て。
 さて、本日の授業にて。現実なう! の高3理系諸君に「く~ま~い~は~ないわ~」の話をした、ら。くけけえええええええっっっっ!!! とばかりの奇声を上げて怒り狂う医学部志望たち。「ざっっっけんなっ!」「現実なめんなっ!」と非難GoGo! まぁ、中学生の見る現実ってそんなもんよね(いや、めっちゃくちゃ成績の良い方々だったのかも知れませんけど)。
 さらに、あれが自分の(6年後の)志望大学なんじゃなくて、将来つき合う男のステータスの話をしてた、って可能性無きにしも非ず。っつーわけでオツカル様に「あれが将来漁ろうとしている男の話なんだったらという可能性に震えてます」って話したら、「西野都カナ也」って即レスが来てこの34歳の業もなかなかやな、と思わされる。

 さて、特講が始まって以降の土曜日は、私の時間割、なかなかえげつないことになっておりまして。朝のホームルームの後1~4限がセンター授業、帰りのホームルームを挟んで5・6限が東大理系現代文特講、7・8限が京大現代文特講。8時半から17時半まで、飲食の暇すらないノンストップ授業三昧みたいです。
 というわけで本日の一日の動きはこんな感じ。3時半起床、5時に職員室入り。担任業務を終わらせて、5時半から7時まで昨日の漢文授業の添削の残り。7時から8時半までに本日の授業の板書計画(センター・東大・京大の3種類)を立てて、8時半以降は基本的に職員室に戻ることなくず~っと授業・特講・特講。で、東大40枚・京大20枚、時間にして8~10時間の添削は、これは翌(営業)日が月曜で良かった日曜出勤で片を付けろという話でして。

 朝の板書準備中にコーヒー1杯飲んだ以外は3時半起床以降全くの飲まず食わずで、夜18時に「乾杯!」で口にしたビールが美味くないなどということがどうしてあろうか(いや、美味いに決まっている)。特講上がりの学校からタクシーで会場に駆けつけて、ホテル大広間でフォーマルパーティーのF校歓送迎会ですけれども、歓迎したいのは新人さんじゃなくて一杯目のこのビール! ってくらい美味しい。いやいや、新人さんに対する歓迎の意も十分持っているわけでして、ほら新人さんにビールを注ぎ注ぎはいはいご返杯プリーズの夜。

 さて、その歓送迎会、ホテルの準備した料理が(会場に入った瞬間私思わず声に出して「えっ!?」と言ってしまったほど)しょぼい&少ない。途中、酔っぱらったベテラン先生の命令で年若い先生が(近くのコンビニに)追加のつまみを買い出しに行かされたくらいでした(ホテルの人、嫌だっただろうなぁ。でも本当に少なかったんだもんねぇ、あれは仕方ないよなぁ)。で、パシリは就職2年目の先生たちだったんですけど、それを見た超ベテラン某先生が。
 某(酔)「池ノ都が偉くなった! こないだ同じ事があった時は池ノ都が買い出しに行ったのに!」
 私(酔)「あのですね、『こないだ』ってもう7年以上前ですよ。年取ると『こないだ』が遠いんだから」
 某(酔)「え~、そんな前やっけ?」
 私(酔)「そうですよ。あの時は先生の前で僕が小ボケかましたら先生が口の中の赤ワインを盛大に噴いてシャツが真っ赤になったから僕二次会に行かずに帰った日ですから間違いないです」
 某(醒)「その節はどうも」
 私(醒)「いえいえこちらこそ」
 その赤ワインの翌日、同僚が印刷出題した英作文テストが「白ワインなら何でもOKです」ってやつだったのにみんなで爆笑しましたもん、忘れもしない。