Beginning To See The Light

 第1回の校内模試は、若しかしたら久々に現役文系が首位を取るかも。これは5年ぶりくらいの快挙なんじゃないかな。

 さて、サッカーの大きな大会があってるそうですね。で、解説席の松木も渋谷のサポーターも黙るレベルの惨敗、に朝からお生徒さんたちがっくりしててF校のアンチ(私)も思わず黙る。何よりも、明日に控えた球技大会サッカーの組別ユニフォームが、我らがA組日本代表、B組アルゼンチン、C組スペイン、D組オランダ、という明暗(暗明)くっきりゼブラ型、ってのが。まぁ、A組の皆さん、明日はリベンジで優勝を目指してくださいね。

 理系の授業ではセンター07年本試験の小説、堀江敏幸送り火」。ラスト、「絹への道」の習字が主人公である絹代さんへの求婚であるということにすら(作中の書道教室の子供たちと同様に)気づかなかった生徒は、男子高校生丸出しでおピュアですね。授業のハイライトは、最初に「40代男性と20代女性の年の差恋愛小説」と紹介した瞬間、男クラC組の某氏が「童貞に解けるかっ!」と叫んだ時。確かに、50点中11点でした。

 文系の授業では、書き言葉が紋切り型に流れることを批判した石川淳の文章(京大・阪大)を読み、解く。でその流れで、私がF校に就職した当時、中3生徒と職員室ベテラン先生との2回の「そんなバナナ」発言を聞き怒りで発狂しそうになった、という話をする。
 生徒「そこまで!?」「言い過ぎやろ!」
 教員「紋切り型の駄洒落は教員の権威を失墜させるの! その先生が国語科だったら先輩だったとしても文句言ってた。考えても見ろ、××先生(←国語科最若手ハイセンスお洒落先生)が教壇で『そんなバナナ』とか言ったらキャラ崩壊やろ!?」
 生徒「いや、××先生のは違うから。『そんなウォーホールのバナナ』って意味やから」
 お洒落凄ぇな。ってか返し巧ぇな。

 坂木司『ホリデー・イン』読了、★★★。スピンオフ作品集が出るほどこのシリーズは売れてるんですか(本編がまだ2冊じゃないのかな)。ドラマ化には向いてるとは思う(と、調べたら映画化してますね)。というか、「ひきこもり探偵シリーズ」もドラマ化されてたんだね。知らなかった(まぁ確かに、毒舌クールが親友の涙で幼児返り、なんて設定はそら深夜ドラマで若手イケメンに演じさせるためにあるようなもんですもんね)。最近めっきり衰えた読書アンテナには、「和菓子のアン」がかなりヒットしたっていう情報が微かにかかったくらいだったもんなぁ。