心逸れた翼は ぽつり

 健康起床、入浴。6時~10時の4時間は、池袋でいちばんのお気に入りのネカフェで本を読んだりPCで日記を書いたり。その後ジュンク堂に飛び込んで1時間背表紙読書(&買い物)、カフェ・ド・ジュンクで2時間読書。池袋駅のデバ地下で「もりき」その他へのお土産を買って(Hさんだけは帰りの品川駅で「品川珈琲」と決まってます)、一旦ホテルへ。15時。
 シャワーを浴びて着替える。15時30分にホテルを出て、山手線・井の頭線を乗り継いで駒場東大前駅に着いたのが17時ちょい前。東口から西口へ、「なえば」の方へ回ってそこら一帯を「こんな店があった」「こんな店は知らん」と30分ほど散策して、特別に用事のない駒場東大に入り、「イタトマ」で本を読む。30分弱の滞在で直ぐに店を出て、神泉へ向かう。55回生のTくんと約束の飲み会です。

 自分が就職して以来のF校在学生(53回生以降の回生の生徒)の中で、唯一唯二「お友達」と呼べる相手が9つ下のTくんなんですけど、これはもう「馬が合う」としか言いようがないのかね。お店は、以前から行ってみたいと思ってて今日それが叶った神泉「P」。コース料理が絶品だという評判と、それにマイスターが合わせてくれる日本酒が最高、という噂。
 あ~、ここはオツカル様は連れてこられないなぁ、野菜が旨すぎる。最初の野菜テリーヌ一口の瞬間びっくりして二人で目を合わせる。「これは、やばい」「今日は散財覚悟だわ」

 店「お親しそうですけれど、お二人はどういうご関係なんですか?」
 私「えっと、教員と」
 T「その教え子……ではないんですけど学校の生徒です」
 店「そうなんですか! そういう関係で飲みに行けるって珍しいんじゃないですか? どちらから?」
 T「福岡から来ました」
 ……えっとね、珍しくないんですよ。何せ教員の転勤がない中高一貫校ですからね。来たら会える呼ばれたら行く教員、ってどこぞのアイドルみたいな言い方ですけど。でもって、「福岡」から来たからね、突き出し9品の中にあったおきゅうとも知ってたんですね。店員さんの説明に先んじて「あ、これ、おきゅうとですね」って二人で言ってしまうプティ無礼を許して下さい……って舌の根も乾かぬうちにどんだけ無礼と盃とを重ねるんだF高卒業生二人(47回生・55回生)!
 店「最初の日本酒ならスパークリングワインのような爽やかさは如何でしょう」
 T「あ、風の森ですか? なら飲んだことあります~」
 店「この日本酒は『玉川』と……」
 私「あ、ハーパーさんのやつですね」
 店「もう、お客様はよくご存じで」
 ……って「もりき」だよ「もりき」、マスターあんたが全部悪い! 飲んだことがない酒が出てくるまで飲み続けるぞ、ってなったら気づけば10種1升を遙かに超えた量の日本酒飲んでて、コース料理でデザート食った後に追加でサラダとステーキとか頼んでて、カウンター二人でどんだけ払っとるんだ、っつー典型的な田舎者の下品な退店。結局神泉から渋谷まで歩いて、池袋までぐるりの山手線の記憶がないわぁ。