目標文化を持たない言語

 ほら、そうだよ。目覚めて直ぐそれと分かる体調不良。確実に熱がある、けれど今日は3限に文系東大現代文、4限に文系標準漢文、5・6限が一橋大学現代文特講、と添削の必要な授業だらけで休むわけにはいかない。とりあえず、熱があるを熱意があるに読み替えて出勤。保健室で熱を測ったら38度で意外なほど低かったので、これはいけると計算して、朝のSHR後、とりあえずベッドで2時間就寝。

 3限、4限の授業は一応やり過ごしましたが、一橋特講はちょっと気合いを入れ直す必要があります。
 我らが63回生文系は、F校史上でも前代未聞空前絶後ではないのかと思うのですが、何と一橋大学志望者が11人(4人に1人!)。200字要約あり、近代文語文あり、現代文も日本一解答欄が短い、とやや特殊型の出題が成されるこの大学について、受講者も多いなら是非是非特講を、の声に押されて本日開講です。
 一橋大学は現代文をどのような定義で考えているのか、一橋大学はその出典となる文章を通じて結局どのようなことを言っているのか、というのを冒頭20分くらい喋る。その後、前述の話を「目標文化を持たない言語」というタイトルに簡約させた内田樹氏の200字要約を解かせる。最後に、「攻め」の要旨と「守り」の要約との違いを解説する。以上2時間の講義、これは過去に高3現代文を担当した56回生でも58回生でもやっていない初めての試みなので、やりながら随分新鮮で楽しかったです(意識は朦朧としてましたが)。

 特講後、市内のビジネスホテルを電話で予約し、50枚の添削答案を持ってチェックイン即就寝。夕食は「梅の花」で軽く。