おらは生きかえっただ おらは生きかえっただ

 私「で、キミは何で『帰ってきたヨッパライなんて知ってるの?」
 B「父の影響です」
 私「成程」
 B「父は、天地真理が好きです。今は肥ってますけど」
 私「で、子は、アイドルの誰が好きなの?」
 B「嵐です」
 私「……カミンナウ?」
 B「違いますよ!」

 朝のSHRに行こうと廊下を歩いたら、手にバナナを持った高3や高3担任が大挙で何かのCMかPVみたいになってる。話を聞くと、今日が誕生日の某氏が登校したら机の上に何者かにより大量のバナナが置かれていたとのこと。シュールですね。

 6時に学校入り(飲み会明けは1時間遅れるなぁ)、特講の添削を終わらせて、SHRの後は会議授業面談特講で8限中8コマ(と昼休みと)が埋まってる一日。ですので申し訳なくも退院は母君お一人でお願いせざるを得ませんでした(Hさんがまたもや付いてくださるそうです)。

 7・8限の一橋特講。本日は09年(鈴木大拙)と03年(加藤周一)とをまとめて60分で解かせた後、「解説」と称して40分間喋り倒す(こういうこと、普通の授業では絶対にやりません)。西洋的知と東洋的知とを対比しつつ西洋近代を定義、という共通する内容の2題に絡めて、相変わらず一橋特講ではなんでこんなに喋るんだお前は予備校講師かという勢いで。
 渾沌は何故死んだのか、彼を殺した者の名はなぜ「束の間」を意味する言葉なのか。外発的開化とは何か。職人の無名性とはどういうことか。タコツボ型とササラ型とは何か。後朝の和歌で雲が山から離れたらなぜ泣くのか。等々、鈴木・加藤どちらの文章にも書いていないことを本文に絡めて延々話し続けるのは授業ではなく単なる放談。しかも次第に「鈴木さんと加藤さんとが出会ったらこういう話をすると思います」とか言い出して、最早お前は教員じゃなくて総裁なんじゃないのか、という方向に。これが、でも、面白くて止まらないんです。一橋特講、初めての体験だけど癖になりそう。
 生徒は、概念じゃなくて解き方教えろよ、と思ってるでしょうけど。

 特講まで終わらせた後は、昨日がビール祭りだったんで今日は日本酒だと「もりき」へ。湯豆腐をつまみながら、医療に詳しいマスターや常連のお医者様に治療の話を色々と伺う。