命が聴こえるか 陸の人よ

 昨日採点した、浪人生の③校内模試。監督の先生が仰有るには「終わった後に『文系現代文作ったの誰ですか?』って聞かれて『池ノ都先生』って答えたら『やっぱり』って反応だった」そう。どういう意味の「やっぱり」なんでしょうか。
 で、昨日採点したら40点満点の現代文で文系(全員)平均が17.9、理系(京大志望者のみ)平均が18.0。45%は文理ともほぼ予想(5割弱)通りで評価は「例年並み」。但し、明日受験の現役生の平均を下回ったら、機械的に「やや悪い」に変わります。現役頑張れ~、パイセンを超えろ~!

 昨日に続いて早朝学校入り。午前中添削、午後は授業準備。生徒も登校自習をしているメンバーが少なからず。

 特掃隊長『特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録』読了、★★★。要は『遺品整理屋は見た!』(吉田太一)と同類の本。死を考える本ではなく、死体を考える本です(死を考えるのは哲学者の仕事です)。弔いと日常との関係を考えるのは、人間(ジンカン)として生きる人間(ニンゲン)の責務なのかも知れませんが、それを「特殊清掃」という職業人の実践を描くことで補助する好著だと思います。