わんぱくでもいい、たくましく育って欲しい

 本日は予備校会場で外部模試があっている為、日曜登校の自習生徒はA組で1人しかおらず。そこで、「餌付けーしょん」特別バージョンで昼食を奢ることにして、西鉄ターミナル近くのホテルバイキング。したら、流石男子高校生、お気にの海鮮グラタンを2皿食って、デザートのアイス・ケーキを挟んでグラタンもう1皿。「グラタンはデザートと同じ箱」なんですって。腕白ですね。

 07年東大清岡卓行の解答解説資料作成がいちばん大変でしたが、先ずは来週一週間の授業準備を終わらせ、昨日の特別講義(東大・京大)の添削をず~っと。

 京大の過去問を添削すると、かつてメディア(新聞やテレビの報道メディア)が矜恃を持っていた時代に思いを馳せることが時々あります。例えば、昨日の上田三四二や以前の古井由吉の等、新聞掲載のエッセイが出題された2つの文章について、twitterの呟き2件を引用。
 【京大特講添削は上田三四二「地上一寸ということ」。「殺される我ら」の立場から核戦争時代の「殺す彼ら」という国家暴力を批判した昭和の文章は、新聞掲載のエッセイでした。上田氏が今ご存命なら、別の例を挙げて文章を書かれ、新聞から掲載を拒否されるか、掲載されて嘲笑・冷笑を浴びるかでしょう。】
 【かつて京大特講で扱った古井由吉「〈文学〉に包囲された作家」。メディアの言葉が真実の認識を放棄し現実を象徴化させる「文学的」な物に堕したことを告発する昭和の文章で、同じく新聞エッセイでした。今なら掲載を拒否されるか、新聞社が倫理観の宣伝に使う為に掲載して読者に無視されるかでしょう。】

 しみじみとした静謐な心持ちで上田三四二の添削を始めたら、ど頭の答案の問一でが「無為徒食」を知らずに「無徒人食に遊び」と書いてきて大笑い。上田さんが佐川君ゲインちゃんになっちゃってます。