Close to me もっと近く感じるのあなたのこと

 職員室5時入り。小論文の添削をいくつか。防大(明日が受験ですね)小論文の添削2件と、奨学金申請小論文が1件。それぞれの添削結果を受けた面談を、7時・7時半・8時という時間差で3連続。朝のSHRまで行ってから退勤。

 新幹線で小倉へ。実家に寄って、退院後の母君と初めてお会いする。次の土日(っつったら明日明後日の話ですが)から出勤を考えておられる様子でタフ。身体のことをお考えになってもう少し、と言いそうになりましたが私だったら言われたくないので黙りました。しばらくは一日置きのご出勤を続けられるとのこと。「食べるのが仕事になった」の言の通り、ご自分のための食事を作る労を極端にお厭いになっていた入院前の生活が嘘のように、冷蔵庫にはタッパーの山。朝は必ずフルーツとヨーグルトだそうです。
 手作りの昼食をご馳走になりながら、今後のことを相談。脳に転移があった時点で私はK市(職場の大学病院)への転院を(勝手に)決めています。仮に、抗癌剤治療で長期入院をなさるようなことがあるとするなら、高3を抱えて毎日帰省ということは考えられないからです(体力的にも時間的にも)。職場近くでの入院なら毎日見舞うこともできましょう。しかし、具体的には今月中旬の小倉の病院での(手術後の検査の)告知を受けてからということになります。

 新幹線で東京に向かいます。明日の授業4コマは別の曜日に移していただいて(代わりに、高3ではない学年の別の先生に入っていただきました)、今日から2泊3日です。具体的な用件は、明日の昼から行われるF高の東京大同窓会。
 新幹線の中では久しぶりにがっつり読書、読了本は旅行の最終日の記述です。

 宿泊は安く上げるために渋谷のカプセルホテル。夜は酔って帰って眠るだけ、という旅行に高級なベッドは要らない、と考えることが私にはできます。何せ、ノー冷暖房オンリー煎餅布団の家に住んでいるんですから。カプセルホテルというシステムは日本だけなんでしょうか。外国人(西洋・東洋問わず)の客が非常に多い。クールジャパンだったり?

 夜に渋谷に着いてやること、飲む。卒業生は55回生のTくん(銀行)と57回生のYくん(広告)。えっと、理系みたいでやっぱり文系みたいな文系と、理系か文系かよく分からない理系、という卒業生2人と、私。教員の方は、TくんもYくんも授業を担当したことが一度もなければ担任団に加わったこともない。いったいどんなきっかけでお友達になっていただけたのか、もはや記憶は彼方(いや、Tくんの方は覚えてますよ。東大二次試験数日前の職員室立ち話で私をまっすぐ指差して、「先生は、キャラ損してますよ!」って言い垂れやがりましたからね)。
 社会人経験無し、どころか就職活動経験無し、という生粋のF校教員である私ですので、卒業生から聞かせていただく働きマンなお話は興味深い。というか、単純に面白い。最初に5分遅れますというメールを送ってこられたYくんのその文面が「すみません、5分こぼれます」ってあって、Tくんと2人で「こぼれるって何だろ、言う?」「言いませんよ」って。業界人間ベム? ……じゃないか、スーツ、とってもきちんと着られてますもんね。学生時代の学ランも、多分そうでした。

 魚料理でビール、家庭料理で日本酒、と2軒回ってからお別れ、ホテルで健康就寝。