一本の鉛筆が あれば 私はあなたへの

 やれメールだやれLINEだと、今日日の教員と保護者は色んな方法で連絡を取り合ってるんですねぇ、と常々驚かされるんですけれども、今やお父様お母様からのメールに顔文字絵文字が使われてるなんて当たり前、いずれは教員と保護者がため口で子供の進学について語り合う時代だって来るやも知れません。今日も、とある生徒のお母様からSMSで送られてきた息子胃カメラ体験記が絶妙に面白くて笑わされてしまい(ここでは書きませんけど)。

 5時入り職員室で昨日の東大現代文添削(予想通り、あんまり出来てませんでした。過去の高3もそうでしたが)。授業は文系漢文が2コマ、この添削はそれほど大変ではありません。

 さて、国語科が添削している横で、生徒から回収したマークシートを片手にA組副担任世界史先生がご立腹の様子。
 私「ど~したん?」
 副「これ、きみんとこの生徒のこの答案!」
 私「僕んとこの生徒っつこたきみんとこの生徒でもあろうね。で、××(←生徒名)のマークシートが何か?」
 副「ここ見てよ、ここ」
 と、指さす先に目を凝らすと、マークシートリーダーによる答案認定用にシート下部についてるバーコードに、××が精巧な筆致で線を1本書き加えてたと。それで機械が止まったと。アホか。
 職員室のマークシートリーダー、組番号のマークミス・忘れがあると機械が止まり、もう一度1枚目からやり直す必要があります。機械が止まる度に教員は舌打ちですが、高3担当の教員に舌打ちをさせた生徒、その生徒には教員からの呪いが襲いかかってくることになるんですよ。高3担当の教員の呪いっつったら、もう間違いなく受験の合否に関係することですからね、ゆめゆめマークシートの不備などなきよう。
 担任「……というわけで、お前はアホか」
 ××「確かにこの時は頭がおかしかった!」

 夜は、秘密の飲み会。