「今夜は赤飯だーッ」

 5時入り職員室で特講の添削その他。本日は第4回校内模試(日曜日に浪人生が受験して、私が出題した国語第一問は採点済み)を現役生が受験する日。さて、どんな答案が返ってくるのか……が、はっきり言ってガチで心配。

 何故なら。私が今回出題した60点の問題、日曜受験の浪人生の平均得点率が38%しかなかったんです。45%が目標だったのに。答案の不調か、問題(或いは採点)の設定ミスか、は本日受験の現役生答案を見れば分かるのです。う~ん、怖いなぁ。
 いや、得点率が低いこと自体は驚くことではないんです。何しろ明確に東大を念頭に置いた本文・設問、4割弱だとしても別に異常なことでもなんでもない。特に今回の出題は、センターや大学二次試験の過去問に滅多に出てこないテーマ(私見の及ぶ範囲では03年センター山下勲『世界と人間』に若干通底する出題があるかないかってところ)ですので、殆どの生徒が初見の概念。東大型で初見の概念なんて、出題の仕方が虐待だとしか思えません。
 という所ではあるんですけれども、模試国語全体の目標平均が45%なので、それに合わせて「神の手採点(普通に採点している筈なのに「何故か」平均が4割5分~5割弱になる)」をしないといけなかったんですね、これまでなら自然に採点してたらそれが確実に出来てたのになぁ、最近ちょっとそれが出来ないようになってきてる(「つもり」よりも5%程度点が低く出る)んですよねぇ。

 出題の仕方が虐待。
 第4回校内模試(年度最後の校内模試)では、人情として「ご祝儀出題」をしたくなる、即ちやや易しい問題を出して点数を高く出したくなるというのが通例で、私も「ご祝儀あげないとなぁ」とは思っていたのです。が。
 書店で呼ばれて振り返った本に、東大っぽくてかつこれまで殆ど聞かれていなかったテーマの文章があったんですよ、そら出すわ、と。例えば14年の落語家と精神分析家の話なんて、本番であんなの見せられたら普通の受験生なら「????」って混乱、初日の一限で手応えの全く掴めない不安を二限・二日目と引きずる、みたいなこともあり得るわけで。
 今年の①~③校内模試の第1問は、かつて授業で聞いたことがありそうな概念を問うものでしたので、一回「????」の体験をして貰いたかったというのがあるんですね。要するに、「点数」ではなくて「????」の体験が「ご祝儀」。
 というわけで、低い点数でも「ご祝儀」は渡したつもりだ許せ、と採点する前から既に言い訳。
 あ、でも、漢字は難し過ぎたなぁ。あれをもっと易しくしておいたら平均が40%には乗ったはず(「当該」「便宜」が難しかったかな)。

 校内模試初日1限は数学、2限が国語。生徒たちがうんうん唸っている中、午前中に一大イベント、防衛医大の合格発表! 者が、今年もたくさんいてくれて先ずは担任団一安心。「当然祝勝会やろ!」と一週間前から担任4人の飲み会が決定していて、私は文系クラスですので生徒の合否には関わっていないながら幹事として参加。

 「……本日、校務の関係で夕食をご一緒できず、お一人でホテルに泊まって頂くことになりましたこと、大変申し訳なく」と、これは午後にK市にやって来られた母君へ私からの謝罪。
 国語の監督が無かったので午後に年休、S病院で母君の受診に付き添ったら、何と明日からの即入院が可能と言われ(明日入院検査、明後日手術、明明後日退院)、これは僥倖当然の如くお願い致しますということになったのですね。
 で、母君の職場に連絡をしたら職場に戻る必要もなくそのままK市内に留まることが出来そうだったので、母君はK市内のホテルに泊まって明日入院することになったのです。で、ホテルは押さえたんですけれども、私には祝勝会がある。というわけで、前述の謝罪です。

 明日は校内模試2日目で担任団の仕事は監督だけ(ってまぁ、私を始め出題をした問題の採点はどっちゃりですが)。祝勝会は、そりゃあ盛り上がりましたよねぇ。最近お気に入りの焼き鳥屋「Y」にて飲むこと食べること鯨馬の如し。