強い風が 吹きぬけて去ってゆく

 F校入試休み中に、生徒が(主に東大の)現代文・漢文の添削答案を大量に持ってくる。特講の時には、その場で解答させる問題・解答用紙とは別に復習用の同じセットも配布するのですが、その解き直しを始める生徒が出てきたのですね。こうなると、添削の枚数は「一枚が二枚二枚が四枚四枚が八枚……」と倍々ゲームで増えていきます。
 2時起床で3時過ぎに「Joyfull」入り。上記倍々ゲーム答案をガッシガシに添削。授業は近大文語文・漢文の文系、それは夕方までに全て添削を終了。放課後には理系東大の特講あり、それは明日の「Joyfull」で。

 前に授業で文字のゲシュタルト崩壊の話をして、漱石の『門』と中島敦の「文字禍」にそれへ言及があると紹介し。で、以前別のもっと新しい小説でも読んだ記憶があり、でもそれが何かずっと思い出せなかったのですが、今、川上未映子の『父と卵』だったと思い至りました。日本三大ゲシュタルト崩壊小説。【この段落140字、Twitterより引用】

 先日のセンター試験でいちばん印象に残ったこと。
 5高校が乗り入れの試験会場入口にてF高の高3担任団が生徒を送り出す途中、学年トップ層の理系某氏に対してある先生が嬉しそうに「他校を煽れ!」という命令を下したあれ。
 私「大変な学年で長く働くうちに人間の欠陥品になったんですねぇ」
 同「欠陥品て」