旅人の胸に 祈りを届けよう

 おおたか静流『Srenade』は2008年のアルバム、なのですがまだ買っていなかったんですね。イスタンブール録音なんて、おおたかさんの無国籍ヴォイスがきらっきらに輝く(私の大好きな)異国情緒が聴く前から分かっているのに、何故か。で、やっぱり1曲たりとも捨て曲のない、完璧なアルバムでした。「ウスクダラ」「ROAMING SHEEP」などのお馴染み曲のセルフカバー、トラディショナル、自作自演曲。★★★★★。

 授業は、文系東大コースが1コマ。その後、学年集会は担任団の激励、クラス毎の担任・副担任の順番なので私がトップバッター、ということを直前に知らされたので、明るく話すか真面目に話すかを考えて、真面目に(気持ち暗めに)話すことに決定。理系の生徒は割と真剣に、文系の生徒も久しぶりに真剣に(でも、どっかで変なことを言わないか期待しながら)聞いて下さった様子。
 内容は以下。

 【国語科のN先生のお言葉「日常性の維持 男の意地」の意を、池ノ都は「虎視淡々」という両義的な造語に託しています。大学に「憧れ(あこがれ)」る諸君の心は既に「在処離れ(あくがれ)」て、「在処(イマ・ココ)」を離れた大学というゴールに辿り着いている頃でしょうか。だとしたら「虎視淡々」の身体は、ただただその心を追いかけていくだけですね。
 二の矢を捨てて構えられた一の矢の狙う的の中心に、諸君の心は辿り着きました。一の矢たる諸君の身体が、如月独歩の果て過たずその的の中心を射貫くことを祈念して。】

 集会後はそのまま修了式・卒業式予行へ。高3生は、明日以降、学校に来る必要がありません。残る正式な出校日は3月2日の卒業式だけ。2月は、二次試験に向けてひたすら自学です。勿論、学校で自習することは可能ですし、学校側でもイベントは準備しています。具体的には、毎週月火木金の4日、午前中に教科ごとのテスト会が開催されます(国語は木曜)。数学や英語が単発で特講を入れたりもするのかな。
 実際には、割と多くの生徒が登校して、過去問添削が毎日毎日大量にやって来る、というのは目に見えてるんですけれども。特講21回分を解き直すと、毎日一題解いても2月いっぱいかかりますからね。

 午後は東大文系授業の添削をガシガシ。

 夕方からは、高3担任団の慰労会……だったのですが、ちょっとしたゴタゴタがあり学年主任とB組体育先生のお二人は二次会からの参加。いずれにせよ、年度を振り返りながら大盛り上がり。
 深夜帰宅、明日は午後からの出勤にしましょう。