獄門島

 某私大の入試国語の問題を見て、噴く。「旗印」に傍線を引いてその読みを答えよというそれ自体でなかなかな問題だったんですけれども、その選択肢が「はたじるし/はたいん/きいん/きじるし」っていくら何でも「きじるし」はマズいだろうっていうか誰か事前にチェックしてツッコまなかったんだろうか、と震える。

 5時入りで10時まで添削、の後新幹線で小倉に移動し、昼食がてら母君とのちょっとした用事を済ませる。「井筒屋」の前で待ち合わせをし、私の新しい靴と財布とを買う。売り場のポップを見て、そういえば「春財布」なんて言葉があったと思い出す。財布を買い換えるのは、多分就職の時以来ですから11年ぶりです。
 昼食は小倉では知られた鰻「田舎庵」にて。母君の命でお世話になった保健室先生に天然鰻茶漬けの素を購入。二人の食事代を足したよりも高かったんです。「天然」の力ですね。

 新幹線で学校に戻って、添削&小論文面談(A組男子・B組女子の両理系生徒)。
 夜は「もりき」で湯豆腐。

 佐々木敦未知との遭遇 無限のセカイと有限のワタシ』読了、★★★。先ずは、センター試験がこの長い本からよく「あそこ」を切り取って問題化したなぁ、というその撰文眼(なんて言葉はありませんが)に本当に感心する。本自体は、扱われている具体的なネタに(特に2000年代以降のものに)全くついていけないのと、後は秋葉原殺傷事件への意味づけ等の事件の象徴化にそこほど興味が引かれないのと、という個人的な事情もあってそんなに乗り切れなかった(偏に、センターの出典として読んだまでです)。メッセージとしては「シラケつつノル」のあの人とそんなには変わらないじゃないのかなぁ、なんて思ったりも(だから、そこには全面的に共感しました)。