ROCK ALARM CLOCK

 ……大丈夫じゃなかった。朝布団の中で目が覚めて、携帯の時計が8時45分という表示になっているのを見て背筋が凍る。9時から国語科会議やで。先輩先生に電話して激謝りしてシャワーを浴び、タクシーを呼んでレスポンスタイムの間に着替え、9時8分に会議室に飛び込んで平謝りする。丸11年働いてこれかよ、と申し訳なく。これはどっかで現神様(現代文の神様)のバチがあたるな。

 会議は、一年間の各学年のカリキュラムの確認や新しい担当先生への引継ぎ、校内模試の作成担当者決め、センター及び東大の国語の問題の分析検討(高3担当者の仕事なので、私はセンター現代文、及び東大現代文・漢文を発表)、等々多岐に。
 今年の東大現代文(池上哲司)は、私は誰が何と言おうと難しいと思います。三木清だったり岡部隆志だったり坂本多加雄だったり宇都宮輝夫だったり宇野邦一だったり桑子敏雄だったり、ここ20年くらいの東大現代文の概念がDJリミックスで登場するような感じ。特講で東大現代文の世界をきちんと浴びた人は、相当な既視感を覚えたんじゃないかな。文系第四問の藤原新也も、昨年度の蜂飼耳「馬の歯」ほどじゃないけれども十分な難問。私、問三と問四とはほとんどの受験生が点を取れていないのでは、と推測します(勿論、採点基準などは知りませんが)。

 会議後は、来年度4月ど頭に出題する課題(という名前の実力)テストの問題作成。印刷まで終わってから、もしかしたらとある固有名詞に注が要るかもと気づきましたが、そこは出たとこ勝負でいこう。

 夜は、小洒落た居酒屋「B」にて国語科慰労会。最初の乾杯の時に、ベテラン先生(国語科最長老)が「63回生の成功に」と仰って下さったのがとても嬉しかった。2軒目のバーではちょっと調子に乗って毒を吐いたような気もしますが、まぁ忘年(度)会ですから……。

 加藤元浩Q.E.D. 証明終了(50)』『C.M.B. 森羅博物館の事件目録(28)』読了、★★★。