ただいまを言う声が どんなに疲れてても

 4時に健康的な起床、ベッドでだらだら本を読んで、フロントにて荷物配達をクロネコ元払いで手続き(今回は、自宅の鍵をちゃんとポケットに入れました!)。池袋に移動して昨日の日付の日記を書き、10時の開店を待って西武百貨店のデパ地下ツイーツ巡り(「もりき」へのお土産購入)。品川に移動してHさんへのお土産(「品川珈琲」)を購入し、朝食昼食兼用の食事(野菜カレー)をとってから、新幹線博多行きに乗る。本日は移動日です。

 車中にて。
 先週今週の「サンデー毎日」「週刊朝日」を購入し、両誌ともに行っている東大合格者実名アンケートのF校出身者を確認する(A組だったTくんの名前を発見)。博多に着いた後は63回生Tくん(前述のTくんとは別人)と面談の約束も入ってるし、私ったら早速仕事熱心ですよねぇ……と悦に入ったところで、3月末の「讀者之言」(図書委員会作成の書評集)の原稿依頼締め切りをがっつり忘れていたことを思い出す。蒼白。そして今慌てて書いたらAV監督とBL研究家とによる共著『オトコのカラダはキモチいい』を激プッシュしそうな自分のことが怖い。

 サザンオールスターズ『葡萄』、結局1曲目「アロエ」の衝撃を超える曲は無かったけれども、アルバムを通して感動は続く。ここまで直球で政治的な歌詞を入れてくるのに胃もたれしないのは言葉の力かボーカルの力か。いずれにせよ、馬鹿らしいノイズに惑わされずに「大丈夫」を貫く姿に敬服。

 旅行中に読了した本。
 内田樹鈴木邦男『慨世の遠吠え』読了、★★★★★。内田氏誘い受け説は撤回した方が良いのかしら、鈴木氏の聞き上手な誘導で、左右の(?)思い出語りがそのまま高い精度の将来予測に転じる様は圧巻の一言。映画館で道場で、場の力って本当にあるんですね。これは素晴らしい対談本でした。
 内田樹編『日本の反知性主義』読了、★★★。9人の執筆陣による論考集は、「反知性主義」の定義が各人バラバラなので、正直言って読みながら混乱しました。『アメリカの反知性主義』で話題になった定義でそれを使っている白井氏・内田氏が「正解」ならそれ以外の人の文章は単なる随想になってしまうんですけれども、そうじゃないのならわざわざ「反知性主義」をテーマ・タイトルに据える必要があったのかどうか。ってまあ、読んで面白かったからそれで良いのかも知れませんが。
 久住四季『星読島に星は流れた』読了、★★★。久しぶりに正統派ミステリを読了。
 大塚明夫『声優魂』読了、★★★。お父様(大塚周夫氏)が苦言家だったので息子氏は、と思いながら読んだら意外に静かな文体でしたね。内容は一言、声優は厳しいからやめとけ、それでもやるならご勝手に。多職業に敷衍できる内容なのかどうかは分かりませんが、この本が誠実に書かれているというのは、筆者本人が親のコネと自分の天賦の才とをはっきりと認めている点で分かるかな。
 二村ヒトシ・岡田育・金田淳子『オトコのカラダはキモチいい』読了、★★★★★。爆笑、爆笑、また爆笑。生徒には勧めませんが、卒業生には勧めます。笑える本が欲しけりゃ買って損無し。それで新しい性癖に目覚めても責任は取りませんけど。
 室山まゆみどろろんぱっ!(3)』読了、★★★。やっぱり、「vsあさりちゃん」は再刊されないんですね。あ~、こないだ実家で棄てる時に救い出しといたら良かったかなぁ。
 なるあすく『じょしよん』読了、★★★。ふつー。
 武田一義『おやこっこ(上・下)』読了、★★★★。私自身が父親を持たずかつ母親が真っ当に私を育て上げた(私自身が真っ当な人間であるかどうかは別次元ですが)人間ですので、ファンタジーという程遠くもなく自分のことだと思えるほど近くもなく、というどっちつかずの距離感で読み上げました。一コマだけ涙腺ピンチの場所があったんですけれどもね。

 博多駅着、の後地下鉄で西鉄天神へ。63回生Tくんとお会いして、喫茶店で1時間ほど面談。そのままK市に戻り、「もりき」にお土産をお渡しするために入店。パスタと日本酒。Hさんへの「品川珈琲」は、明日以降実家帰省でしばらくお渡しする機会がないので「もりき」に託しました。
 健康睡眠。