それはね 木が変わったから

 日記のトップに据えていた上京旅行中の遊び相手募集は取りあえず削除。
 今のところ、63回生(東大理系Iくん)、59回生(東大文系Hさん)、63回生(東大理系Tくん・Kくん)、56回生(いつものメンバー)、55回生(銀行マンTくん)、から声を掛けて頂いてて、4夜しかないのに5組て、という状態になってるんですけれども、どっか2組をくっつけるか、Tくんと昼飲みをするか、未成年で酒の飲めない63回生は昼食にするか、などやり方は何通りかありそう。

 朝覚醒した直後に横になったまま枕元の栗ご飯を袋から取り出したら3分の2以上残っているのに栗は全て無くなっていてあぁ寝オチする前に栗だけは全部ほじくって食べたのねと悟るわしゃ園児か。
 シャワー、着替え、徒歩通勤。時間があったので、64回生(高3、200人)の保護者会資料(9種類)を袋詰めしてたら、何人かの先生に褒められる。普通は副担ではなく担任が自分のクラスを行うものだという発想でしょうか。でも、年度初め&男く祭準備期間、という条件の時の高3担任がどんだけ忙しいかというのは、去年の経験で知ってますので。というか、何度言っても言い足りないですけれども、副担任がこんなに楽だとは思わなかったですね本当に。

 1・2・4時間目が高3現代文。センター小説のオリエンテーションは06年『僕はかぐや姫』。本日3クラス、明日2クラス。金・土2日に分かれているのは勿論、4時限授業の土曜日に5クラスの授業を押し込むのが不可能だから。即ち、金曜日はAB組は古文でCDE組は現代文、土曜日はその逆という形で2人の教員の授業をクロスさせているのです。
 空いていた3限の間は、合格体験記の添削をしたり玉稿拝受の御礼メールを送ったりと進路の仕事をちょこちょこ。とある男子生徒が本文にさらっと彼女のことを書いてたのは後輩発狂ものでしょうが共学化の雰囲気がどんどん色濃くなっていくことをしみじみと感じさせます。

 途中、卒業した63回生Eくん(A組から東大)のお母様がいらして、御礼のお酒(何と「森伊蔵」の一升瓶!)を頂きました。「御礼」と言われて思い浮かぶのは私物のGパンを(加工して)くれてやったことと、こないだの春休みに豚カツ奢ったこと、くらいしかありませんからこれは完全に非等価交換で恐縮至極。早速Eくんに「豚カツが森伊蔵に化けた!」と御礼メール。
 御礼といえば、ここ数日K市は雨模様で傘を携帯しないといけない日が続いてるんですけれども、私物の傘をどうしても使えずに学校に捨てられた傘を借りている状態。63回生の某氏お母様から傘を頂いたんですけれどもこれが高級でというか素敵なもので濡らすのが勿体ないんですね。使いたいけれども使いたくない。某氏、上記合格体験記に彼女のことを書いてきた生徒です。

 定時17時に仕事を上がれるくらいに副担任は暇。去年の17時と言えば、自分のクラスの生徒のコーラス練習に混じってましたね(よく他の仕事が回ったもんだと思います)。膨大な分量のノートチェックをしている同窓同僚先生(高3担任)に「申し訳ない、仕事が無いんでお先します」と言ったら睨まれる。「いや、もう軽口言ってからかう気にもならんくらい申し訳ないと思ってるんだよ?」と言ったら苦笑されました。
 西鉄K駅に出て本屋を覗き、近くの喫茶店で読書。内田樹木村政雄『内田さんに聞いてみた「正しいオヤジ」になる方法』読了、★★★。若者世代に期待が持てるという対談内容は明るくて好ましかったけれども本自体のクオリティは(内田本としては)それ程でも無い。松田奈緒子重版出来!(5)』読了、★★★★★。今いちばん素敵なお仕事漫画ですね。

 バスで移動して「もりき」に入ったのが18時30分。既に男女2人の先客が居て、私が入った直後に家族連れ5人が入店。の段階で薄々分かってたけれどもその2組の料理が手一杯で常連の私は後回し、こないだの日曜と同じパターンですね。90分居たけれども、結局食べられたのは突きだしと奥様に切ってもらった冷や奴だけでした。
 しかも、今日は冷蔵庫の調子が悪かった(というかマスターが温度調節を誤った)ために日本酒が冷えておらず。私が喜ぶからと「風の森」の封を切ってくれたんですけれども炭酸の酒は常温では不味い。という訳で今日は「もりき」は完全にダメの日だったんですけれども、こういう日はこういう日で楽しみ方はあるわけで、奥様に熱燗をお願いしたら「雪の茅舎」の山廃純米をつけてくれました。これは贅沢、お銚子で2本。

 帰りにセブンイレブンでナッツと発泡酒とを買って、自宅のPCで『悪魔くん』のDVD、第3話「魔方陣に、出でよ12使徒」。
 その後、ネットで『怪奇大作戦』の封印作品「狂鬼人間」を視聴。これは確かに欠番扱いになりますね。「キ●ガイ」という言葉が連発するからというだけではなく、森田芳光よりも遙かに昔、たった30分の子供番組で刑法39条を扱った内容の過激は今の世には出せないでしょう。岸田森の演技が光っていたのと、『風立ちぬ』どころではない喫煙シーンの多さ、どちらも子供番組とは思えないインパクトです。
 「狂鬼人間」の後で「ゆきおんな」も観ようかな、と思ったところに英語科先輩先生からメールで「飲みに行かない?」って今からかよもう21時過ぎてんぞ、とそれでも承諾の返信を送ろうとして(誘われた飲み会は絶対に断らない主義)誘われてるのが明日の夜だと気づき、一瞬勘違いしてしまう程には酔っぱらっていることを自覚したので、「ゆきおんな」は諦めてそのまま就寝、勿論、明日の飲みは「諾」です。明日の午後は64回生の保護者会がありますが、多分担任団は慰労会(飲み会)を行わないと思います。何にでも託けては飲み会をやっていた63回生担任団とは違いますね(にっこり)。

 あと、これは別の話ですけれども、「キ●ガイ」という言葉自体は、今の世の(特に)若者にとっては日常用語になっている感がありますね。勿論、ネット経由で。
 送られてきた「合格体験記」の原稿にも、とても難しいという意味でこの語を用いた方が居ました。検閲はしない主義ではありますが、これだけは書きかえをお願いすることになるでしょう。