柔の夢が 一生一度を

 例えば始業前にクラスの机を並べたりゴミ捨てをしたりするとか、同じく始業前に学級日誌に書き込みをしたり前日の出欠をまとめたりするとか、朝8時40分と夕方15時35分からは教室でSHRがあるとか、放課後には教室掃除を監督するとか、昼休み放課後には面談があるとか、欠席者の家庭には電話連絡をするとか、これら細々した仕事が実は相当大変なのが担任の仕事。確かに寄せ集めたら1~2時間にしかならない業務なのですが、これが細々と一日の中に拡散しているのが大変なことでして。どういうことかというと、例えば2時間かけて授業準備(プリント作成)をしよう、という時に途中でちょいちょい上記業務が割り込んできたりすると、それだけで集中が途切れてそっちの方のパフォーマンスが下がるんです。これは教科担当としては割と致命的なことでして、ここのやりくりが担任を務めた4年間で一番大変だったといっても過言では無い。特に添削は、途中で集中を切らしたり、中断を挟んだ前後で同じ問題に対する採点基準が変わったりしたら大変ですので、そこへの配慮には相当気を遣いました。というか、気を遣わなくて良いように、10時間かかる特講添削(土曜日の東大・京大現代文連続)は日曜日に一気に行うとか、文系二次対策授業の添削は翌未明の「Joyfull」で一気に行うとかしてたわけです。
 翻って今年、担任ではないと楽だというのは、例えば帰りのSHRの中断がないので13時~16時まで3時間連続で(あるひとまとまりの)添削採点を終了、とかそういうのが可能になったこと。これ程身体に嬉しい環境は久しぶりです。
 とまあ、3時半起床5時職員入りは身体が覚えた「日常性」なので「維持(easy)」しますけれども。今年度は、昨年度より余裕を持って仕事ができそう。本を読む時間もまとまって取れたりしてね。

 本と言えば。6月の第1回校内模試の問題を作らなければなりません。高3現代文担当なので、第1回の評論問題を作成します。まだ読み始めていないとある本についてここから絶対に作れるという確信があるので、3~4時間程度のまとまった時間を捻出して数日以内に読むつもり。設問化できる箇所(3000~4000字)さえ見つかれば、作るのには時間はかかりません。というか、本文を切り取った時には問題が出来てるんですね(出来たから切り取るのです)。

 でもって、副担任が担任業務を代行することはあります。今日は、担任の先生が午後出張だったとあるクラスで帰りのSHRを代行。
 しようと思って教室に入った、ら直後に委員が「きり~つ」と。私「えええええええっっっっ、SHRで号令をかけるとっ!?」 連絡事項がなかったら委員氏が「各係、個人からの連絡は?」と場を仕切るんですけれども委員ってそういう役回りだったのね知らなかった。で、帰りの号令(これは流石に我らが63回生A組でもやってました。どや)の後の教室掃除が始まったので私が黒板を消し始めたら委員氏が「先生に消させんなよ日直消せよ」と仰有って私「えええええええっっっっ、日直が黒板消すとっ!?」と驚愕。「先生のとこどんなクラスだったんですか」とツッコまれて「日直に黒板消せって言ったら『お前は自分のケツを人に拭かせる人間か?』って聞き返されるようなクラス」と答えたらウケました。

 と、そんなクラスで2年間「日常性の維持」担当を勤め上げたEくんから、東大(文系)の得点開示が届きました。担任の私が「(努力を重ねてやっと合格する人間なので)本番以外、外部模試でも校内模試でも一つだって成功することはない。本番だけ成功する」と言い続け、本人も「得意科目が一つも無い」と自ら仰有っていた通り、突き抜けた高得点の科目が一つも無い開示でした。でも、全てを合計すると合格者平均を超える、要するに「圧勝」。
 ま、そーゆーことです。成る程確かに大学は入学前の受験生に関しては能力を見ますが、入学後の大学生に関しては興味を見る。得意が一つも無いコンプレックスは、それを経た合格後には何に興味を持っても一定以上の注力が出来る心身への自信に裏返りますね。
 って、褒め過ぎですかね。でもまぁ、何と言っても副担任は暇、で心身に余裕がありますもんで。

 授業が5コマ(センター評論)詰まっていたし昼休みは進路指導室に来客があったので、仕事自体は10~16時までノンストップ(水を口にする時間すらありませんでした)。
 とか言いながら、黄金週間上京の予定はメール・twitterの往復で着々。今日は、3日夜の店を確定。63回生と55回生と私(教員・47回生)という不思議なメンツで神泉に行くことにしました。63回生氏がワサビとカラシが駄目だと仰有ったので、寿司屋とおでん屋は避ける店選び、っつっても神泉にはその手はないか。

 18時30分に「もりき」に入ったら、先ずは瓶ビール(を、冷蔵庫にストックしてもらってるトマトジュースで割ってレッドアイに)。それから日本酒、今日は「風の森」に「雅山流」。肴は刺し盛りとカンパチカマの炭火焼。突き出しで貰ったオクラ(茹でてあった20本の内2本を切って自家製のポン酢で)が若干堅いと言ったら、残りを茹で直し始めたんですけどその後二人でくっちゃべるのに夢中になって今度は茹で過ぎ。「こういう時はゴマよごし」と急遽ゴマと鰹節で和える調理法に変えたやつを食べさせて貰ったらこれがまぁ美味しくて臨機応変が素晴らしい。
 本日口にした固形物はだから、魚(刺身・焼き)と野菜(オクラ)だけということになります。日曜日の純米大吟醸の会で食べ過ぎて2キロ太った分は(昨日で1キロ落としたんですけど)、今日で元に戻るはず。