世界と僕たちの、未来のために

 昨日2時まで飲んだ(お祝いの宴会が盛り上がったんですって)、と仰有る(中学学年団所属の)ある先生に「私、2時に起きましたけど」と言ったら「それ絶対おかしいですよ!」と驚かれる。でも、次の日7時に起きるのに2時まで飲んでるって方が凄いと思うよ、はい年とりました。
 というわけで2時過ぎに起床(目が覚める)、1時間ほど布団の中で本を読んで、風呂にお湯ためている間は二度寝のような仮眠、入浴後、仕事着に着替えて家を出発、徒歩10分ちょっとで西鉄K駅に(CDウォークマンではサザン)。5時にターミナル近くのネカフェに入って日記の更新と仕事。6時半開店のミスドでドーナツとコーヒーで読書(谷沢永一)。10分ちょっと歩いて市民会館へ移動(CDウォークマンでは坂本真綾)。
 本日は「男く祭」2日目、市民会館でF校生徒・保護者に向けた文化的発表(歌舞音曲・講演・演劇映画、等々)が行われる日。私は、講演者の森達也氏とご挨拶をするという以外は、ただず~っと椅子に座って発表を観ているだけ。

 オープニングの太鼓を観た後、森氏による講演中は舞台袖待機。漏れ聞こえてくる声から推定するに、昨日の講演係生徒との会話とほぼ内容は同じ様子(但し、森氏自身が手がけたドキュメンタリーの映像等用いながら、という点が違いました。この点も昨夜の打ち合わせで決まったことでした)。講演後の森氏と会食をなさった教頭先生から後で伺いましたが、森氏はご自身が講義を持たれている大学の学生よりもF校の生徒は社会的興味関心が高い、とお褒めだったとのことです。そう言えば、昨夜の会食でも「僕(森氏)を呼ぼうと思った時点で『普通』じゃない」と良い意味で仰有っていました。
 森氏がもう一つこれも良い意味で「『普通』じゃない」と仰有ったのは、講演依頼から当日の動きの連絡まで、全てのメールのやりとりを森氏と講演係の長である生徒一人とだけで行ったことでした。「いつか先生からメールが来ると思っていました」 私が予算獲得(渉外)から運営まで全てを生徒主体で行うこと、だから私の仕事は(安全上の問題である)引率だけであって会食のテーブルには加わらないこと、をお話ししたら大変感心なさって、生徒たちに「その経験は必ず生きます」と仰有って下さいました。
 実際、過去の講演者の少なくない方々が、高校生がお話を聴きたいと直接連絡を取ろうとしたその熱意に対して意気に感じて下さったのです。「男く祭」のノウハウって、社会に出ても活きる場合があるんじゃないでしょうか。

 お昼休みに数人のお母様の集団(お顔を存じ上げなかったので、高3ではないと思います)から「あら、テレビで観た人!」「テレビより良いじゃない」「今度うちの子教えて下さいね」等キャイキャイと指さされたのは、隣の先生から「照れすぎでしょ」とツッコまれる程恥ずかしかったです。でも、出たのは後悔してないぞっ、親孝行だっ!

 コーラス大会は、客席で私の横に座っておられた世界史先生(63回生では私の副担任、今は高1A組の担任に大出世)が音楽に造詣の深い方だったのでその解説をふんふんと聞きながら。一年生、二年生、三年生と段々レベルが上がっていくのは毎年のこと。結果は、伴奏者賞・指揮者賞とをダブルで持って行ったクラスとは別のクラスが総合優勝するなど面白い展開。
 64回生は、主に合唱部の生徒の先導で、練習前の柔軟や歌唱前の発声練習など本格的。こういう拘りは、63回生(の少なくともA組)には無かった所です。学年のカラーの違いというのは、色々なところに見えます。

 映画でちょっとしたハプニング。ラストシーン3分間がとある理由で生徒指導部から映像NGをくらい、その部分が画面真っ暗音声オンリーになるという展開。客席から映画撮影班が大声で「この××のシーンは公開禁止になりました!」「済みません!」と叫んで観客は大喝采。作り手としては無念だったでしょうが、指導部の事情も知るだけに評価はノーコメント。上記「生徒主体」の難しい一面です。後で別件でメールした63回生元演劇部Nくんは「DVD化する時に無修正版が出ればいいですね」と。

 客席には、昨日も見学にいらしていた前実行委員長U氏が。曰く、「客観的に見て初めて気付くことが色々あった」と。三田祭実行委員を、是非是非おやりになれば良いと思います。
 今年の実行委員長氏も、来年は同じことを思われるのでしょう。お疲れ様でした。2日とも曇天、ですが雨降らずで全プログラムを遂行できたのは満願成就なんじゃないでしょうか。去年と同じですね。

 さて、終演後はすぐに学校に移動して、本日出来なかった進路指導室の仕事をバタバタと。明日は4限授業ですが、3限に高3生徒200人を集めて作文(文化祭について)を書いてもらいますのでその準備も。
 割と疲れて(鼻と喉とはなかなか治りません)、「もりき」で軽く飲んで帰宅。生ビール1杯と日本酒は「鳳凰美田」「白露垂珠」、肴は塩サバの炭火焼とイカ納豆。