道たくましく 進むレオ

 昨日の日記にも書いた『昭和のテレビ童謡クロニクル』、面白い。日本コロムビアが学芸部の専門歌手を養成することを決意したきっかけが「コンサートで子供たちに『レオの歌』をリクエストされた弘田(三枝子)が、それを歌いたがらなかったこと」である、という一節がイノフニストーン! と来る。

 年休の先生の代理で朝と帰りとのSHRに行きましたら。それぞれ開始時に「起立、気をつけ、礼」 学級日誌公開・各係個人の連絡・副担任からの連絡、を(担任不要状態で評議委員生徒の流れるような司会が進み)3分弱で終えた後で「起立、気をつけ、礼」、という再びの号令に納得が行かない。「この短時間で何で2回も君らが頭を下げないといけないの!? 君ら、頭が低いよ!」と言ったらお生徒さんたち大笑い。後で別の先生に「そういう話を聞くと、やっぱり池ノ都先生はF校出身だな~、って思うわ」と言われ。いや~、世間の常識に違和感ですわ。

 さて本日は、今年度初の土曜特講日。昨年度は1~4限センター、5・6限東大理系現代文特講、7・8限京大現代文特講、という地獄道(の上に担任も抱えていた!)ので、毎週土曜日は仕事開始の朝5時から特講終了の18時まで文字通り水も飲まずに失神したように仕事してました(5時に失神して、18時に我に返る)。でもって、特講の添削は日曜日に一気にやる。
 今年は、5~8限の2種類連続特講こそ昨年度と同じですが、午前中の授業が1・2限しか入っておらず3・4限が空きなので(しかも担任がないので!)大変「楽ちん」。但し、特講の参加人数は昨年に比べて段違いに(特に京大特講が)多いので、明日の添削は大変になるでしょう(11時間以内に終わらせたいですが)。

 「それを『楽ちん』とか言いやがったら他の職員が仕事しとらんみたいな感じになるから言うな」と先輩英語先生は仰有いますけれども、「英語先生だって、63回生高3の英語の冬は毎日8時間添削してたんでしょ? 同じじゃないですか」
 進学校で高3を担当するってことが「そういうこと」だってのは、私13歳の時には(国語科恩師先生のお姿を拝見しながら)知っていたつもりです。

 上記会話は二日市の絶品焼き鳥屋「G」にて。焼き鳥屋不作の二日市界隈によくぞ、の名店は(これまで何度も書いているように)63回生Mくんのお父様が開かれたお店で、「一ヶ月に一回来るなら常連です」という55回生Tくん(人気焼き鳥チェーンでバイト経験あり)の言葉に従うなら私も常連。
 来週の土曜日に63回生担任団と保護者理事の皆様で「G」に伺うのですが、それが決定してから足を運ぶのは2度目。勿論、当日何を注文しようかというリサーチです。個人的にも行きたかったから今日あたり、と思っていた所に英語先生が乗ってきて下さったのでラッキー(二人で行けば注文する料理の種類も増えますからね)。取りあえず、これとこれとこれとは絶対注文しよう、というメニューの当たりはつきました。

 カウンターで良い感じに酔っぱらって来た所で、そう言えば東大理系Kくんから英語先生に連絡先を伝えて欲しいと言われてたな、と思い出して電話番号・住所をお教えしたらその場でKくんの携帯にかけやが、じゃないお掛けになってちょっと驚き。私も二言三言言葉を交わしました。大学、今は五月祭の真っ最中ですよね、済みません折角お楽しみの所をオッサンが邪魔して(明日の虹コンに向けてテンションを上げておられる頃だったのではないでしょうかと勝手に拝察)。
 二日市からK市に戻って英語先生とバーで二次会。これはサクッと終わらせて、明日の添削(と、アカペラグループ定期演奏会鑑賞)があるので健康的な時間(22時とかかな)に帰宅、就寝。

 本日最も感動したこと。5・6時限の東大理系現代文特講は、参加のお生徒さんたちは完全なる自由座席。答案は、授業の最後に教卓に個人個人で提出するシステムなのですが、最後に「じゃあ、教卓に答案を出して帰って下さい」と私が言ったら、お生徒さんたち一瞬怪訝そうな顔をなさって。「何か?」と尋ねたらうち一人が対へて曰はく「答案、クラス番号順に並べなくていいんですか?」ってのに殆ど驚倒する。どんだけ育ちがいいんだこの方たちは。8学年で特講やりましたけど、こんなの初めてです。