さかさの さかさは さかさ

 63回生の浪人某氏から東大80年理系漢文『南史』袁湛列伝の解説解答送付を頼まれ送り、送ってから気づくまさか問五? その人生を「清整有風操、自遇甚高」と簡約された政治家が「周旋人」に語った「此亦欲試飲此水矣(飲むと狂うという狂泉の水を飲みたい)」が世俗迎合への意思になるなど笑止でここは当然皮肉。講師が間違えれば出版社も間違える。過度に倫理感情に走るべきではないにしても、『25カ年』の解答例「孤高を守る苦しさに屈し、世俗に染まった生き方をすることも考えよう」は、これを東大が今から入学する生徒に書かせたいと思うかどうかという一点からでも考え直すべき。
 授業は中3の漢文。冒頭で定期テストの平均95を謝罪し、教材「狐借虎威」は就職初年度の話をすれば終わり。高校56回生中3時、担任兼学年主任が虎、副担任の私が狐、狐の授業・ホームルームは崩壊でも後ろに虎が立っている時のクラスは水を打った後。

 夜は最近日本酒に傾いているという58回生Fくんと二人で「もりき」。数日前の夜はモツ鍋でしたが今夜は刺し盛り。その後、Fくんの希望でメニューに無いトマトリゾット。F校出身のF校親玉大学医学部生のお話など。早い時間にタクシーで帰宅し、就寝。少し飲み過ぎ。