ゆうべのことは もう聞かないで

 母君は昨日から鼻風邪を引いておられ、今日も心配して電話をかけましたら相変わらずの鼻声、長くお話しして疲れさせてはいけないとは解っているのに、親戚にまつわるあれやこれやの思い出話が一時間も長引いてしまったのは私の余計な一言のせい、「鼻声になったら、声が叔母さん(母君の妹君)に似てますね」「覚えてるの?」というやりとりがきっかけ。軽く20年はお目にかかっておりませんが、顔は忘れても声は忘れておりません。

 さて、一時間の長話の中ではこのブログの話も出てきまして。
 母君は、私が公開で日記を書いていることに賛成しておられません。例えば、私が秋に完成する予定のマンションの一室を購入し引っ越すという話、こういうのは要らないやっかみを生むかも知れないし何より下品だ、というのが母君の言。私はと言えば、下品だという感想は同じくするのですがそれを公開することにはあんまり躊躇が無い(結婚の予定も無い人間ががらんどうの部屋で膝をかかえる惨めは今から想像するだけでも笑えます)。
 で、賛成ではない母君ですので当然ここをお読みになっていないのですが、時に気になり読んでおられる知り合いの方にお話を聞くことがある、と。それでその方から間接的に聞いた話で「日記のことだけれど、聞きたくて聞いた訳じゃないけれど知り合いに聞いて」と私に話を振られたらたまらない。過去2回ほどあったやり取りについて、聞きたくない内容を無理から聞かされたのかと心配しておりましたのでそうではないことが分かって安心、なれど私が顔も存じ上げぬその知り合いの方へのあらぬ誤解を持ったことは大変申し訳ない限りでこれは汗顔の至り。母君には、知りたければお読みなさい、読んで不愉快だと指摘されたら即座に公開を止めます、とお伝え。

 東大文系二次型授業、東大理系、京大、現代文3種類の答案が合計90枚、9時入りの職員室で17時までガッシガシに添削をしたら一日がお仕舞い。途中1時間ほどは、卒業生の答案添削も入りました。飲まず食わずで途中中断は1時間、63回生浪人某氏が職員室を訪れたお相手をした時だけです。
 浪人生活について「悪くなかった」「楽しかった」は振り返って言う言葉、今日職員室を訪れた浪人某の「全然楽しくないしつらいですけれど、とても充実しています」はよくぞ言えた立派な言でした。日常性の維持で頑張って下さい。

 始業前の日記更新と、寝る前のDVD『悪魔くん』30分が仕事以外のお遊び。本日は第26話「鳥乙女とイースター島の謎」。