税理士なんて付いて居ない 後楽園

 5時に学校入りして、授業準備(中3の板書計画と、1限の教室の板書準備)・浪人生添削・職員室ゴミ箱整備、とPC室で昨日の日記更新。1~4限が中3の漢文授業(教材は「蛇足」)、その授業で回収したプリント(授業中に膨大な量の板書を書き取るもの)に検印を押し、学年全員提出の記録がまだ破られないことに戦慄する。これは余程気合いを入れて問題を作らなければ第2回定期でも平均点が恐ろしいことになるぞ。5・6限は空いていて、浪人生の添削をしたり、合格体験記の校正について印刷会社の方と打ち合わせをしたり。6限後の放課後は、中3・高3の授業・特別講義のプリント作成・印刷。朝から飲まず食わずで仕事をしたら、17時の時点で久しぶりに体重が被服67.2㎏とかまでに落ち込んでてびっくり。

 さて、放課後に、「池ノ都くん、ちょっと」と、中3担任団英語先生に職員室で呼び止められる。
 英語「さっきうちの生徒が内緒話してるのに近づいたら、こっち見てやばっ、って顔してちっさく『池ノ都先生が叱られる』って」
 国語「はあ」
 英語「勿論ちゃんと吐かせたんだけど、また授業中に何か仰有ったみたいで」
 国語「えっと、お聞きの通りの話を……」
 英語「あの子たちそういうの本当に喜ぶんだから、お口はチャック、でいい?」
 流石中学担任、幼児語使って凄まれるとは思わなんだ。週1の授業なら2年は持つくらいネタはあるんですけどねぇ。

 来週の職場飲み会について、参加者の1人から焼酎の持ち込みは出来るかという相談を受ける。わざわざ相談されるくらいなら相当良い銘柄だろうから私も興味があるし、単品注文じゃなくて飲み放題だから店の損にもならないし、持ち込み料くらいで許して貰えるんじゃないだろうか、と「K」に電話で確認したら、昨日の来店・予約のご丁寧なお礼を言われた上に持ち込みは無料でどうぞご自由にとの言で痛み入る。これはもう入店前から満足が確約でしょ。

 私は身長が183.5cmなので、標準体重が74kgだそう(美容サイトで理想体重を調べたら72kgでした)。でも、運動ゼロで多分筋肉がまっっっったくと言っていいほどついてないだろうから、それらより多少下の方が良いのではと思っています。実際に、仕事をしていて動きに違和感があるのは被服で69kgの後半を超えたあたり(割ときつめの腕時計をしているので、この体重になると時計が腕をやや圧迫します)。
 というわけで、被服69kgを超えない程度で体重が推移するのがいいかなぁ、と思ってたら67.2㎏。これは、本日お邪魔するHさんちでガッツリ行かないと。

 夜はHさんちでご飯にお呼ばれ。事前の電話。
 私「ビールと日本酒、買っていく必要はあります?」
 H「前回買ってきてもらった残りがあるからな~んにも要らないよ~」
 私「じゃあ、手ぶらで行きますねぇ……あ、手ぶらじゃないや。洗濯物をお願いしたいんですけど」
 H「……いけのっちゃん、手ぶらはダメよ。洗濯代の500円を持ってらっしゃい」

 今日は20時~21時の時間帯でヤマト運輸が来るので早めに帰る必要があり、そこから逆算してHさんち訪問は18時前。お料理1000円、洗濯1000円(次回の分と合わせて)、の計2000円を恭しく差し出す台所、のコンロではモツ鍋がぐつぐつ。
 私「夏にモツ鍋!」
 H「そうそう。ビールが合うっしょ」
 私「あれ、唐辛子もニンニクも入れないんですね」
 H「私は全然入れないよ。日本酒も飲むなら、和風の出汁じゃないと」
 ゴボウ・キャベツ・ニラ・エリンギ・豆腐・モツ、出汁は昆布鰹節炒粉。こういうモツ鍋は初めて食べたんですけれども成る程ビールにも日本酒にもよく合うしモツの味もしっかり分かる。それが証拠に残った出汁で作った玉子雑炊にもモツの風味がたっぷり……なんですが。
 私「これ、ご飯、三膳分は入れたでしょ?」
 H「んふふふ、二膳とちょっと、かしら」
 キャベツ半玉・ニラ一把・豆腐一丁・ゴボウ1本、この調子じゃモツもざっくり500gとかは入れてるでしょうね。それでこの雑炊だからガッツリどこじゃないわこれは。言っときますけど、モツ鍋の前の「前菜」に、茄子煮浸し・胡瓜とワカメの梅酢和え・ほっけ開き、ってのがあった上でですから。さ、明日の体重がどうなってることやら。

 H「いけのっちゃん、18時前にウチに来るとか珍しいよね」
 私「昨年度だったら絶対無理なんですよ。担任業務があったし、っていうかクラスの生徒の下校完了時刻が18時だから、その前に帰るってのはあり得ない。だからここに来るのも早くて19時とか」
 H「卒業させたら、暇になった」
 私「Hさんだって、××くん(←二人暮らしだった息子さん)が就職して上京した時、急に暇になったでしょ?」
 H「……手持ち無沙汰。すこ~っと。手間が要らないというか、甲斐がないというか」
 私「もうね、ロスですよ、ロス。あまロスとかタモロスとかというのと一緒。僕ももう癖になってるから5時に学校に入るんですけど、そうしたら退勤定時の前に必ず仕事が終わってて、それが滅法寂しい」
 H「お父さんだったのねぇ」
 私「そんなに歳は離れてないですけど。後、二度はやりたくないですけど」

 ……なんて益体もない話をしながら飲んでたら、19時40分に登録されていない番号から電話が掛かってくる(あ、私の携帯電話にですよ)。出たらいつものヤマト運輸の人で、20時に行けそうだが在宅しているか、という確認の電話で親切。
 H「いけのっちゃん、今の電話、Tさんじゃない?」
 私「あ、声聞こえました? 多分、伝票に毎回『T』って名前があるから、そうだと思います」
 H「絶対そうよ。あたしといけのっちゃんは配達区域が同じっしょ? あたし、仕事でも私用でもいっつもTさんにお願いしてるから」
 と、戸棚をごそごそと……で、両手いっぱいのおかき。
 H「あたしいっつも、Tさんに飲み物やらお菓子やらあげてるのね。これ、半分がいけのっちゃんの分、半分がTさんの分」
 私「嘘っ、僕が渡すの?」
 H「そうよ~、Tさんに宜しくね~」
 送り出されて帰る道すがら。そらHさんよりは年下かも知れないけどどう考えたって私より一回り半は上だぞって人に小分けのおかきを渡す度胸があるわけないぞ、と。
 ……おかき、渡せませんでした。全部私が食べますけど、私、悪くないですよね?

 20時半就寝、0時前に卒業生からのメールで起こされて(あんまり良くない内容のメールってすぐ気づいちゃうんですよね)、返信は明日に回して二度寝した所までが今日の日記。