未来のうてな

 来週水曜日の分までの授業準備を完了させる。木曜にちょっとした用事で実家に帰らなくてはならなくなったため、仕事の前倒しです。本日は授業が2~4限。時間割変更で混乱したのか、10分前に教室に入って板書準備を始めたら生徒から「先生、教室を間違っています」と指摘され恥。暑くなったからといってぼ~っとしてはいけない、と反省。授業高3現代文は藤田省三「或る喪失の経験」。藤田省三の文章は好きです、倫理観にも共鳴します。んですけれども時々厳粛が過ぎて思わず笑ってしまうことがありまして。だって、辞書で「隠れん坊」って引いて解説に「或る喪失の経験」って書いてあったら笑うでしょ、って感じ。
 卒業生(浪人生)の添削が頻繁に。東大・京大・一橋大。昨年に引き続いて高3現代文を担当しているので、添削の量が少し増える「だけ」で通常業務と同じ事をやれば良く手間ではありません。

 高3の担任団による学年会議に初めて参加したんですけれども、生徒情報交換について遅刻欠席の少なさ(というかゼロベース)にびっくり。去年の高3Aで「遅刻八部衆」とか言ってたのがつくづく異常事態だったんだなぁ、としみじみ(あんなんでよく例年通りの大学進学率が出たよねぇ、生徒凄いわ)。
 その「遅刻八部衆」は一人を除いて全員浪人、今の大学受験のシステムって割と良くできてて学力は勿論ですが六年間(若しくは三年間)の生活や意志の強さ(っつーかまぁザックリ言えば性格)もしっかり結果に反映されますから、元「遅刻八部衆」が浪人しても「遅刻八部衆」のままなんだったら今年と同じような結果になるでしょう。ってまぁ、これは八人(厳密には七人)だけではなく浪人生全員に当てはまる訳ですが。

 56回生の浪人生激励会、だから7年前になるんですが、その時に私は元副担任としての挨拶で「現役合格の大学一年生は今頃私生活が山津波を起こしてだだ崩れしてるだろうから、一年の差なんてあっちゅー間に追いつきます」って話したんですけれども、今の大学一年生はとても真面目に勉強してる(させられてる?)人が多いみたいで隔世の感。特に英語は厳しいみたいですね、複数の東大一年生が「英語が出来る出来ないの差は決定的だ」と話しています。