夕日の前に寝てしまう

 平日か、というような時間(3時台!)に目が醒めたので、6時前には学校に到着して、昨日の特講の添削を開始……したら案の定、12時の段階で添削が7割方終わってしまい(昨日、学校を出る前に少し進めておいたのがききました)、残り3割は明日5時に出勤したら余裕で終わる。
 本日は17時から町内のコミュニティーセンターを借り切って「もりき」主催の日本酒の会。ここでは日本酒しか飲まない(飲めない)のでその前に軽くビールその他を飲んでおきたい。とすると……普段はやらない昼酒なんぞをかましてみようと思い立ち、学校から市街地へ移動し、日曜ランチの美味しい魚料理屋「U」に入店。カウンターで鯖の西京焼きのランチを注文し、ご飯・お味噌汁は最後に出してもらうことに。瓶ビール2本、焼酎の水割り(氷無し)を3杯。山本夏彦『世間知らずの高枕』読了、★★★★★。修辞の削り方は相変わらずの大吟醸です。追加で単品の刺身を注文して、最後にご飯(2杯)と味噌汁。
 自宅に戻って2時間ほど仮眠を取った後、徒歩でコミュニティーセンター(要するに公民館)へ。開始時刻2分前に到着して参加料5000円。「もりき」常連の(K市の母、明日の夕食もお呼ばれしてます)Hさん、お久しぶりのH会長、かつての常連で今は長崎に引っ越してしまったHくん(全員イニシャルが同じ!)、と同じ席に。Hくんはこの「日本酒の会」だけは毎年参加しているので、一年ぶりの再会ということになります。早い。

 「もりき」日本酒の会、毎年異なる酒造会社の社長・杜氏さんをお呼びして、常連を中心に集まった30人で様々な銘柄の味見飲み比べをして楽しむという趣向。これまでは「能古見」だったり「南方」だったり「雪の茅舎」(!)だったり。今年は、滋賀県の上原酒造は「不老泉」。
 以前店で出されたのを飲んで「凄い木の香りがする!」と驚いたのは木桶仕込み、天秤搾りのお酒だったとか。酵母添加一切無しの山廃作りのお酒は、私にはちょっと自己主張が強すぎて正直どうも、なんですけれども飲み比べの遊び自体は楽しい。例えば、乾杯の「山廃純米吟醸酒中汲生酒」と2杯目の「山廃純米吟醸雄町生酒」とは米が違うだけなんですけれども、私・Hさん・H会長は2杯目派、でもHくんは断然1杯目派、と好み別れてこっちの酒はあ~だそっちの酒はこ~だと分かってるのか分かってないのか色々喋るのが面白い。
 ここの蔵は、水の如しを最上とする人なら一言「酸っぱい!」と吐き捨てて終わるだろう癖のあるお酒を出すのです(だから、9種類の中で最も癖のない「純米大吟醸」がいちばん美味しかったというのは内緒)が、その中でも「平成10By 純吟亀亀覇 凜」と名づけられた15年ものの紹興酒っぽさは凄かった(一度火落ちしたのを入れ直したお酒で、料理酒行きを覚悟してたら「意外と飲めた」と社長談)。私の提案で燗つけしてもらったのを一口飲んだ全員が「氷砂糖!」って叫びましたもんね、だからHくんが「これが一番好き」だって言った時は全員が信じられないものを見る目。いや~、人の好みは色々だ。
 私は、全ての瓶の味見を同じグラスで。種類が変わる度に仕込み水を注いで一口。こうするとグラスが洗えるし、酒と同じ量だけ水を飲むことになって身体にもいい(翌朝に残らない)はず。ということで、明日は5時出勤、逆算で3時起きの日程を考慮して、お名残惜しやの皆様とお別れは19時30分。帰宅後はすぐに布団に。