ちぐはぐに絡みあったまま 僕はなんで大事なところ間違えて

 ちょっと前にtwitterでフォローしている方が呟かれていたのと同じだったので、偶然に吹き出してしまいました。
 先日、進路指導室で小テストを採点中の数学先生が。
 数学「『みんなちがって、みんないい。』っていう詩、ありますでしょう?」
 国語「ええ、金子みすゞの」
 数学「この小テストなんですけどね(と、答案を数枚めくりながら)」
 国語「はあ」
 数学「誰一人として同じ解答がないんですよ。で、みんな間違ってる。『みんなちがって、みんなダメ。』」

 金子みすゞの「みんなちがって、みんないい。」を蓮實重彦風に訳したら『齟齬の誘惑』になるのでしょうか。
 本日の東大文系現代文特講は2007年の浅沼圭司『読書について』。解き終わって疲労困憊の生徒と。
 生徒「こいつ(←筆者)、わざと難しい言葉だけ使って『お前らには分からんだろう』って言いたいだけなんやないん?」
 私「そだよ」
 生徒「何で俺らがこんなん読まんないかんのよ」
 私「だって、大学に行ったら、『こいつ』が居るんだもん」
 生徒「え~、大学の人って実際に話す時もこんな言葉なん?」
 私「例えば『あれ違(ちげ)くね?』を」
 生徒「うん」
 私「元東大総長の蓮實重彦は『彼我の間に架橋し難い齟齬が窺い得よう』と」
 生徒爆笑。
 私「入学式告示がそのまま論文集の題名になり、学生は総長の言葉遣いを研究し今で言うbotや翻訳ソフトをネット上に」
 生徒「東大生凄ぇ!」
 さっき爆笑出来たきみらも大概凄いと思いますよ。

 瓶に平成19年7月と彫られていたので、もう8年前なのですね。
 F校の保護者地区総会、福岡2区と呼ばれる地区の懇親会にお招き頂いて講演(たかだか26歳の若造が!)、そのお土産でいただいた赤ワインの瓶には、講演タイトルと私への謝辞が金で彫られていて、要するに一点もの。こんな大切なものを開けられるか、とHさんちの冷蔵庫で保管していただいたまま本日に至ったのは、前々から開けよう開けよう開ける時には洋食が良いと仰有いつつご自分の好みでついに8年間洋食をお作りにならなかったHさんのせい……っつか私が忘れてただけか。で、本日ついにカルパッチョにオムライスの洋食テーブルで、8年もののワインを開栓……したらそれは味が抜けててもしゃ~ないね。瓶は一点もので大切に保存しておいて、余った中身は「今度、カレーを作る時に使いましょう!」と次のお呼ばれのお約束。
 2合分の米で作ったオムライスを二人で分けた翌朝の体重のことなんて考えたくもありません。ただでさえ、昨日の暴飲暴食(昼酒含む)で体重計の数値がえらいことになってたのに。そんな満腹睡眠。