王様の耳はロバの耳

 本日は通常よりも多い90枚超の添削(東大1種、京大2種)を怒濤の勢いで添削する日。某塾のF校模試&保護者学校説明会、というイベントに関連して朝から半日出勤の命令が出ているのですが、言われなくても早朝から学校にインするんですのよ。勿論、午前中は業務命令の日曜出勤なので残業代が……ウチの会社で出るわきゃねぇ。教頭先生が申し訳なさそうに「手当は出ないんですけれども、どこかで半日代休を取っていただければ、と事務方が」と仰有ったのに対して「てててて手当が出ないたぁど~ゆ~ことですかっ、年間で20日の有給すら使い切るやつぁいねぇほど忙しい企業で半日の代休なんてクソの役にも立ちゃ~しね~ってことなんざ先生がいちばんご存じなはずじゃ~ござんせんか、あ~っしゃ納得出来ねぇ!」とごね得勝ち取るまでストライキ……なんてことを考えるはずもなく「ステージⅣの肺癌で経過観察中の母親を見守る身に半日も有給を追加してくださるなんて何というお心遣いでしょう」と感謝の意(も表せるはずはありませんけど)。
 で、前記イベントに関して私の仕事というのは図書館で待機するというだけのもの(これで残業代だ代休だっつー方が間違ってるような気すらするな)。某塾から学校説明会にいらっしゃる保護者の数が多過ぎて合同講義室(240人収容)に入らず、2グループに分けて説明会と学校見学をクロスさせるそう。私は司書教諭の立場で見学の方々がいらっしゃる間は図書館で座っとけという命令に従い、職員室でファミレスで新幹線車内で病室で手術待合室で机さえありゃどこでだって出来る添削業務をそこでもこなすだけです。
 2時間の図書館待機中、続々お出での保護者の方々に、時々声をかけられるのにお答えする。63回生・64回生の保護者の方々が混じってお出でだったのは、弟・妹さんの受験ですね。内お一人、63回生我らがA組一橋大Hくんのお父様は、F校の大先輩で、Wikipediaに立項されていらっしゃる程の超有名な弁護士。お父様は今年の東京大同窓会の幹事学年ですので、ご子息のHくんと一緒に同窓会に行くと約束していることをお伝えしたら「それは是非!」とお喜びの様子……でしたけど、本当にNコン(←F校に限っては、これは「NHK全国学校音楽コンクール」を指しません)呼ぶんですか?

 お役ご免の午後は、職員室に移動して添削の続き。と、某塾の職員の方が職員室にいらして、模試受験中の生徒が廊下で嘔吐した、と。駆けつけたらトイレットペーパーのロールを手に職員の皆様があたふたとしてお出でで。保健室から持ち出したサットクリーン(魔法の粉)を振りかけたら吐瀉物は瞬時にポロポロとボール状に固まり、後は箒で集めて床を雑巾がけするだけ。皆様「こんな便利な物が……」と驚きでしたが、私は逆に試験中のマニュアルに関して塾より学校教員の対応の方が上だったという事実に驚き。
 でもって、30分後に二人目の嘔吐の知らせ。今度はトイレの床と洗面台と。はいはいとサットクリーンを準備してトイレに急行したら、先程私が余りにも手際の良いところを見せつけてしまった為でしょうか、今度は私が吐瀉物を片付けて洗面台・床を磨いている間、職員の方は誰一人としてお出でになりませんでした。本当に人間って甘やかすとダメですね(「餌付けーしょん」とか言ってる人間が何をか言わんやって話ですけど)。

 夕方、電車30分で天神に移動。添削道具一式は持ち出して、夜に会食の約束をしていた某氏と落ち合う約束の時間まで、商店街のドトールで添削をガシガシ。待ち合わせの時間に合わせてドトールを出た時点で、添削は残り60分分(ぷんぶん)。これは明日の早朝に職員室で。
 某氏との会食は、個室がある店がよかったので「梅の花」。某氏は飲まれないのですが、話があんまり面白くてテンションが上がっちゃったので、途中でお願いしてビール・日本酒を飲ませて貰いました。19時30分に店に入って、気付けば閉店22時を過ぎており。退店後、また近い内にとお約束してお別れ。
 帰宅23時過ぎ、就寝23時半。