背伸びして予約した店 メニューが読めない

 中3漢文、平均点80のつもりで作ったら、今度は結果が73~74点ってとこで6点程度低い。で、これはもう完全に理由が分かってて、書き下し文を書かせる問題に「全てひらがなで」という指示をつけたこと。例えば、「須らく~べし」も「況んや~をや」も、ただ法則通りに書き下すならば漢字の読みを知らなくてもいいんですけれども、「すべからく~べし」や「いわんや~をや」(←試験では現代かなづかいを許可します)という風にひらがなにしないといけないとなれば読みを覚えてこない人は崩壊します。で、実際崩壊した。これが6点分です。「意味と読みとは覚えるもんよね」という先入観で、そこを事前に強く言っておかなかった私の責任でございます(ぺこりん)。
 ですが、次回以降も「全てひらがなで」は踏襲しますので、読みをしっかり覚えてきてね、と授業では言うつもり。でもって、「走(に)げざらんや」を、現代語訳ではきちんと「逃げる」と書いておきながら「はしげざらんや」と読んだあなた、そうあなた、2秒立ち止まって考える癖をつけなさい。

 ……って書いてて気づいた、これ、学年通信に提出する定期講評の文面にそのまんま使えるじゃないですか。いつからこのブログは生徒保護者を想定読者に含めるようになったんでしょうか。離ればなれになったTQC(17・18・20期)の方々に向けた(届いているかどうかすら最早定かではない)一条の細い細いよすがと思って続けてたはずなのに。

 ひとつ積んでは母のため。4時間目の文系Ⅱコース(東大以外の志望)の二次対策授業は根性で添削して帰りのSHRで返却……したら、一人の生徒から採点ミスを指摘されました(私が生徒の解答の文節の係り受けを見間違えて誤読していたのです。読点が無く「どちらともとれる」読みの、反射的に意地悪な方を選択していました)。慌ててはいけない。
 ふたつ積んでは母のため。放課後は、文系Ⅰコース(東大志望)の東大特講……ですがこんなのが実際の受験で出たらひき逃げにあったと思ってあきらめて下さいというガルキマセラ問題、01年リービ英雄さんの文章を前に、全員撃沈。採点したら、120字の問五は点数がある人が全受講者(25人)の中で1人だけでした。皆さん、分からないものは無かったことにする、という癖で「李良枝」と出会った体験の存在を綺麗にスルーしているんですね。

 夜は、近所の焼き鳥屋「K」で、実はこの店でいちばんおいしいメニューであるお好み焼きを食す。家でDVD『悪魔くん』。まだ観たことがなかった映画版2作を通して観て、ついにBOXを全て観終わりました。次は何を買おうかなぁ(『じゃりン子チエ』のBlu-ray版が出たとかいう噂を聞いたような気も……ゴクリ)。