私はノートを もう とることもなく

 教員免許講習のために福教大へ。諄いですが、往復5000円の交通費と受講料6000円は手出しです(これが2年で5日間も!)。6時半に家を出て、K市に戻って来たのが18時半ですから、丁度半日仕事ということになります。
 今回は「学習ノートに着目した国語科授業の改善」の題で、大村はまの全集編纂にも携わられた教授の講義だったのですが、私はF校勤務の過去12年間、中1~高3、現代文古文漢文の全てを「教科書・ノート不要、毎時配布のプリントだけで」授業してまして……何でこんなの履修したんだ不可不可避なんじゃないのかとびびりまくりで教室へ。そしたら、時間(8時40分)になっても受付が始まらず、20人弱の受講者が混乱。というか、9時講義開始時刻になっても教官が講義室に現れないというのは免許講習で初めてのケース。こそこそ話の受講者(知り合いが一緒に申し込んだのかな)からは「流れ休講」とかいう懐かしい単語が漏れ聞こえて来て。一気に大学生気分! 夏休みだなぁ、とビビる気持ちがどっかへ行ってしまいました。とはいえ実際、講義内容は普段の実践からは(全く別次元のものではなかったですが)遠いものだったし、最後の試験は「考えさせられたこと・活かしたいこと」を自由記述というテンプレの(あるあるな)設問ながら如何せんテーマがアウェイ(12年間やったこともないノート指導)だったのでこの手のレポートでは初めてレベルで「難渋」しましたし。単位は確実に来ますが、自己採点は低いです……悔しいから資料は全部読もう(教官が9時に遅れたのは、膨大な量の資料の印刷・綴じが間に合わなかったからだそうです)。あ、ですから講義は、これまであまり知らなかったことが多かったので面白かったです(これまた免許講習では初めてレベルで)。
 因みに、この大学での免許講習の時は昼ご飯が数少ない楽しみの一つ(普段は食べませんが、免許講習の時は大学生になるので食べるのですね)。教育大前駅そば「かつ亭」のランチのレベルが高いのです。前回と前々回とステーキ丼が美味しくて2回、今日はハンバーグ&エビフライ定食でこれも美味でした。今は無き東大正門前の「加美良」が懐かしいです。
 電車で揺られて帰って、「もりき」で常連さん(F校大先輩お二人)と飲んで、帰宅、就寝。

 青桐ナツ『あめつちだれかれそこかしこ(2)』読了、★★★。これから『夏目』との差異化を図っていかねばねば。