スクラップ&ビルド

 内田樹平尾剛『ぼくらの身体修行論』読了、★★★★。平尾剛という方の「身体の頭の良さ」はそれは当然なんでしょうけれども、「頭の頭の良さ」にびっくり(って書いたら失礼ですけれども、本当にびっくり)。凄い人だぁ。
 このお二人の話にいちいち膝を打つタイプの読者(例えば私)が、偶然その日のYahoo!のトップニュースで「佐々木晋也氏 選手呼び捨てできぬ解説者は話にならぬと批判」なんてタイトルを見たらまぁどう思うかということですよね。「選手を叱る解説者がいない」っていう発言、いかにも81才だなぁ、と思うけれども若い世代にも(スポーツ界には)そういう考えの方は多いのでしょうか。松岡修造氏は選手をあだ名でも呼び捨てでも呼ばず「○○選手」と言う、というのをどこかで見たような気も。
 あと、お二人が「スクラップ&ビルド」方式の筋トレを批判している件は、あたかも今回の芥川賞の選評を見ているかのようでした。全然関係ないけど。

 『わたしも今夜はワカコ酒』読了、★★。『ワカコ酒』に登場する飲み屋を紹介するムック本。ここに行きたいなぁ、と思ったお店が2軒しかなかったので、ムックとして私に合うものではなかったということ。漫画本編では「あ、こういう所、行きたいなぁ」と思うことが多いんですよ。漫画の力ですね。
 本書の中でインタビューに答えていた豊崎社長(写真を見るのは初めて)が、私が勝手に予想していたよりももうちょっと丸くて可愛かったです。この間、芥川賞のニュースで山田Amyを見たときも同じ感想を抱きました。

 久しぶりにアクセス解析を見てみたら、このブログに「悪魔くん 妖虎×ユルグ」という検索で辿り着いた方がおられると表示され、その業の深さに戦慄するとともに、それに応える内容ではないことを大変申し訳なく思う。薄い本の界隈には、そんなディープなニーズに応えて下さる方もいらっしゃるんですかねぇ。

 朝から出勤の職員室では、午前中、校内の火災報知機の放送チェックでずっと放送が流れ続け。去年は本番(あってはならないですが)で実際に鳴らされるアラームを音量を下げて流していたのですが、今年は何の配慮か癒やし系の音楽に。でも、それがオルゴール版の「メモリー(キャッツ)」だったりするから職員室不評。「何か怖い!」「ってかこの曲、全て燃え落ちた後感がぱねぇ!」

 でもって、私の携帯は朝から定期的にメールが届きまくり。昨日の朝、私のアドレスに「大野」を名乗る誰かが待ち合わせの確認、という内容のメールを送りつけ。卒論の中3が他の先生と間違えたりしたのかなぁ、と「送り先をお間違えでは?」の返送しようとして、直前に思い止まる。私の担当ではない中3が私のアドレスを知ってる訳がない。でもって、放置してたら、今度は昼に「福山さんの撮影・レコーディングの都合」とか書かれて、どうやら「大野」さんは福山ましゃのマネージャーさんで、私がましゃになってるらしい。迷惑メールが新しいな、とちょっと感心。
 福山ましゃのマネージャーであることを臭わせる「大野」さんからの謝罪メールは、定期的に深夜まで続き、迷惑メールのストーリー性にいっそ感心しつつ無視してたんですけれども……ついに今朝、「大野」の携帯から、との文面で福山ましゃからのメールが! 下らないけど相当手が込んでる、と職員室で爆笑。
 以下、「福山」さんからのメール引用。【おはようございます。福山といいます。大野の携帯から連絡をさせてもらっています。昨日は内(ママ)の大野が迷惑をかけました! 本当にごめんなさい。でも大野はマネージャーとしての仕事をしただけで…元はといえば俺の責任なので(汗) ちゃんと謝っておきたいと思って、俺から連絡させてもらいました。手間は取らせないので、今日少しでも時間ありませんか? 直接、謝罪をさせて欲しいです。待ってます!】
 恐ろしいことに、「福山」さんからのメールは数時間おきに続々届いて、連絡下さい連絡下さいと、ましゃが私にまとわりついて離れない。「アラフィフオジサンのエゴです(汗)」とか頭の悪い哀願をされたらついつい絆されちゃいそうになります。返信はしませんけど、あんまり面白かったらベスト盤くらい買っちゃうかも。

 英語「最近の迷惑メールって凄いね。でも私、小泉孝太郎からだったら返信するかも~」
 国語「人選が渋いな。昭和か」
 英語「小泉孝太郎は平成やろ!」
 国語「平成の石原裕次郎とかじゃなかったっけ、その言い方が昭和」
 ってやりとりしたんですけど、何故あの時私は徳重聡小泉孝太郎とを間違えたりしたのか。

 昼以降は学校でず~っと63回生Uくんとお駄弁り(おだべり)。
 夜は、「もりき」と文化街小料理屋「S」とをハシゴ。久々のHさんと、飲み食い歌いの夏休み三昧。この、夜の乱れ遊びもあと数日でお仕舞いと思うと悲しいですね。