僕は、そして僕たちはどう生きるか

 久々に職員室の体重計に乗ったら、8月1日に66.5㎏だった体重が69.5㎏になってる……って、予想してた程では無いな。ただ、被服体重の10の位が6から7に変わったインパクトというのは結構ありますね。
 一昨日が台風休校、昨日が振り替えで行われた②校内模試2日目。ということで、高3生は本日が夏休み後期課外の授業初日。私も、1・3・4時間目に久しぶりに現代文の授業を。教材は野矢茂樹『哲学・航海日誌』でこれは01年センターの追試。心身一元論二元論の復習を。

 私は教養学部時代の1年目「基礎演習」の担当教官が野矢茂樹先生でした。名著『論理トレーニング』を教科書に、筆者自らが20人程度の学生相手に文字通り「論理トレーニング」を施して下さるという幸福な講義です。刷り込みというんでしょうね、最初の講義が良かったから、私の中には「教科書の内容を世界で一番理解している当の教科書の著者による講義は素晴らしい」という信憑があります。ですから、大学生がその手の講義を「自著を読むだけで教官が楽してる」とか「本を売りたいだけ」とか批判しているのを耳にすると、「あ~ね」と思ってしまうのです。「あ~ね」は多義語ですが、解釈はご自由に。
 それとは別文脈ですが、以前京都大学の学園祭にふらっと遊びに行った時に、梨木香歩が自著(『家守奇譚』)を朗読するというイベントが行われており、はっきり言ってプロほど巧くはないその朗読でしかし多くの聴衆が涙を流した、という現場に立ち会ったこともあります。

 朝食・昼食をとらず、3時半起床5時入りの職員室でデスクワークの後で授業を3コマ行ったら、それだけで体重は1.5㎏減ってました。恐らく、3日4日で体重は一月前のラインに戻るでしょう(土曜日の1・2・4・5・6・7・8・9限授業特講と日曜日の終日採点がそれにとどめを刺すはず)。

 午後は、63回生東大理系3人組(Tくん・Tくん・Uくん)とひたっすらお話。職員会議の中断を挟んでその後もひたっすらお話。とりあえず、東大は即刻CAP制を廃止する(か履修単位の上限を引き上げる)べきだということは分かりました。一年で廃止とかになったら面白いですね。63回生現役組が何年か後になって「先輩が仰有ってるその『きゃっぷせい』って何のことなんですか?」「おうおう、そうか、若人は知らぬ歴史じゃったのぅ。実は数年前に一度だけ導入された履修制度にCAP制というのがあってのぅ……」とか言ってたりね。