パーティに でかけよう お酒のめない あなたは

 学校に6時入りして、火曜日の中3漢文の授業プリント準備&昨日の京大特講の添削。9時に学校を出てから小倉出張、リーガロイヤルホテルにて、地区保護者会の講演・懇親会に主席します(これで時間が半日潰れるので、土曜の東大特講を金曜日に前倒ししました)。ついでに、小倉在住の母君とお会いして、置き引き被害の迂闊を叱責していただくことに。
 それにしてもですよ、保護者の方々60人を前に東京で全財産盗まれた粗忽者が壇上から偉っそうに喋ったりしていいもんなんでしょうか(ホテルのランチにお車代まで出る!)。テーマは「日常性の維持」なのに今の状態は「非日常」そのものですからね。

 10時に小倉着、話の内容は(準備した資料に合わせて)新幹線車内で考えたので、喫茶コーナーで待っている間にそれをメモして準備。一緒に(30分ずつ)講演をする英語科ベテラン先生は、ぶっつけ本番で話されるそうで、先に話す私の内容を踏まえて話されるそう。
 さて、講演「F校における日常性の維持」は、テーマがテーマだけに(多少のくすぐりは入れましたが)話はど直球で真面目な内容。次に話された英語科先生も、恐らく少なくない保護者の方々も、芸人のフリートークみたいなものを予想(期待?)されていたんじゃないかと想像しますので、若しかしたら若干の肩すかし(期待はずれ)だっかも知れません。原研哉『白』本文を朗読しつつ、半分授業のような講演でした。
 その後は、高3のお母様方のテーブルで会食。小倉地区の保護者会は私の記憶では毎年昼からお酒が振る舞われていましたが、今年からアルコール抜きになったとのこと。誰かが「粗相」でもしたのでしょうか。でも、そのおかげで私はこの後で母君にもお目にかかれるわけですし、K市に戻ってから学校で仕事の続きも出来るのです。

 リーガロイヤルのエントランスで母君と落ち合った後、近くの「サイゼリヤ」に入って母君は遅い昼食、私はドリンクバー。「サイゼリヤ」なんてもう10年以上入ったこともない……って書こうとして思い出した、我らがA組担任時代、クラスの生徒とサカナクションのライブに行った帰りにみんなで寄った(私だけ酔った)んだった。懐かしいなぁ。
 と、先生の立場に浸ってる場合じゃない、「死ななかっただけ良かったと思うしかないですね」と大病を超えた母君からの叱責に恐縮至極。借金返済の為の資金をお借りして、春に買って即盗まれた財布の代わりの新しい革財布(折りたたみ式で上着の内ポケットに入れられるもの)をプレゼントして頂きました(35歳です)。

 K市に戻ってから学校入り、朝の時点で半分程度終わっていた添削の残りをガシガシと。
 施川ユウキ『バーナード嬢曰く。(2)』読了、★★★。1巻より読者に優しくなった印象。

 保護者会で講演をなさった英語先生は、英語の前に日本語の語彙が乏しい生徒が多いことを慨嘆なさっておられ。「十把一絡げ」も「蓼食う虫も好き好き」も最早通用しない、と。「十把一絡げ」は「あたいの夏休み」ですが、中島みゆきユーミンなど、70年代から活躍のソングライターの曲だけで大抵の語彙は大丈夫なんじゃないか、と思います。