クレイジーなときめきのそば 愛されてばかりいると

 昨日は遠出して遊び倒したんで、ちょっと睡眠時間を延長して起床は4時30分、学校入り6時。授業の準備、日記更新(さすがに一日分書くのに30分ちょっとかかりました)、添削その他。
 授業は1~4限でセンター(09年栗原彬も良問です)、6限が会議。お休みの先生の代わりに担任代行で、連絡事項も殆ど無かった帰りのSHRでは「頭下げられるの嫌いなんで、出席番号順に返すこのテストを受け取ったら流れ解散で……」というお願いを生徒諸氏に「「嫌だ!」」と断固拒否され、止めろっつってんのに強引に「起立! 気をつけ! 礼!」という展開に「誰の許しを得て号令なんぞ」とか訳の分からんキレ方してて我ながら収拾がつかない(ああそうか、だから号令って必要なんですね)。

 16時から一時間の年休を取って、またまた電車で福岡天神へ。本日は陽水のライブで命の洗濯じゃぶじゃぶ。
 西鉄グランドホテルの喫茶で、1時間ほどコーヒー読書。薄暗い照明で小松和彦(国語科恩師先生に先日頂きました)なんて読んでたら妖しい気分になってきます(と言っても、初の論文集『神々の精神史』は20代後半の文章が中心で、面白い面白くない難しい難しくないよりも、兎に角「熱い」んです)。
 ケーキセットだけで1500円とかいう舐め倒した価格なんですけれども、氷までコーヒーで作ってるアイスコーヒーは、半分程度に減ったら即座にウェイターが注ぎ足しに来てくれますんで、味と居心地とを合わせたらいっそお得なくらいかも(氷コーヒーが全部溶けたら追加がストップしたので、あれが時計代わりだったんでしょうか。だとしたらとってもお洒落ですね)。

 井上陽水『UNITED COVER2』@福岡サンパレス
 ①コーヒー・ルンバ ②ダンスはうまく踊れない ③飾りじゃないのよ涙は ④鍵の数 ⑤背中まで45分 ⑥シルエット・ロマンス ⑦リンゴ ⑧有楽町で逢いましょう ⑨女神 ⑩瞬き ⑪あの素晴らしい愛をもう一度 ⑫I WILL ⑬リバーサイドホテル ⑭ジェニーMy love ⑮青い闇の警告 ⑯氷の世界 ⑰とまどうペリカン ⑱渚にまつわるエトセトラ ⑲夢の中へ ⑳結詞
 「リフレインが叫んでる」が選曲からもれた! 調べたら、会場ごとにセットリストが違うそうで、でも「リフレイン~」が残念だったのを別にしたら、例えば⑤⑭⑮が聴けたのなんて最高だと思います(全会場制覇の方のブログを拝見しましたが、別会場で披露された曲で「うううう羨ましいっ!」ってなったのは「この頃、妙だ」だけかな)。特に⑮と(最新アルバムと同アレンジの)⑯の格好良さ。
 生で井上陽水を観る(聴く)のは2度目。前回は『Blue Section』発売時のBLUE NOTE TOKYOでのライブで(12年か13年か前でしょうか)、今回のライブもその時と同じジャズアレンジが多め。声に往年のハリはないかもしれないけれども、不動産広告を朗読しても酔わせると言われる美声でそっ……と囁かれると殆ど笑けるくらいゾクゾクします。MCもザ・陽水で(最初の「どうも」だけで会場大笑いでした)、「友人が先に逝ったりとか、『あぁ、あなた、奥さんが……』とかいうことがどんどん増えてきますと、もうそういう風にしか聴けないんですけれど、も」からの⑥とか、「『誰よりも君を愛す』、じゃなくて」からの⑧とか、「皆さんはご存じでしょうが、孫の通う小学校じゃあ孫しか知らない曲を」からの⑬とか、齢のせいなのか為人なのか最早区別がつかない曲紹介にもゾクゾクさせられました。

 あんまり良かった良かったと言うと、チケットを譲って下さった方に申し訳ないんですけれども、席が2階席の最前列ど真ん中だっていうのも完璧でした。
 帰りに(夜遅かったので)軽く飲みに寄った「もりき」のマスターはトランペット弾きでサンパレスの舞台にも立った経験があるお方。カウンターで私の隣に座っておられた方は大学でのブラバン仲間(一つ後輩)だったそうなのですが、2階席最前列ど真ん中だったと話したら、そこはコンクールの審査員が座る全てが見える聞こえる席だ、と教えて下さいました。