「悪かったな」「おまえじゃないって!」

 生徒「どうして東大は120字要約とかいう面倒臭いものを出すんですか? 全然解けません」
 教師「それは、99年に受験した僕らのせいなんだよ~」
 生徒「?」
 教師「それまでは素材文を読んで感じた、考えたことを書く200字作文だったんだけど、僕らが受験したときの作文が崩壊してて東大が『だ~めだコリャ!』と諦めたから、次から要約に変わったんだよ~。それで君らが苦しんでるんだよ~」
 私の世代は松坂世代とか言われてるらしいですけれども(何でそんなもんに世代を代表されなかんねん、という思いは当時から今までずっと持ち続けています)、実感としては200字作文にとどめをさした世代、と。因みに一つ上は、東大から加法定理すら理解してないと見なされた世代、かな(冗談半分で言ってますよ)。

 個性は強いけど印象は薄いといえばドラクエⅢの商人ですが(by牧野博幸)、こないだカラオケで歌った「新宝島」が正にその通りの曲で、もう曲も歌詞も思い出せなくなってます。ってか、私が歳なの?

 5時入りの職員室で生徒某の小論文添削&おてまみ執筆。おてまみをもとに8時から面談して、ん~今回は初回だから当たり前っちゃ当たり前だけど全然書けてなかったから同じ問題をもっかいやってみましょうね、とお話しする。
 ってか、2時間かけて受験生に考えさせる小論文の素材に古市キュンの文章使うってのは、むぅ。

 授業は1限と2限でセンター。3・4限の間にセンター5クラスの得点集計、及び特講の板書準備。放課後5・6限は防医入試プレの監督、7・8限で東大理系現代文特講。
 特講中の17時に全校放送、私は本日職員室の日直なので、生徒(高2以下は定期テスト期間なので図書館で勉強している生徒が多い)に下校を促す役割を果たさねばならぬのです。「特講中失礼します。下校完了時刻の10分前になりました……」って、何で自分の特講に自分で「失礼します」とか言わなかんねん、とセルフでもツッコんだし同僚からもツッコまれました。
 特講後は漢字の採点だけ。一人の生徒が答案の隅に大きく「早く結婚しろ」と書いておりまして、まさか教え子のしかも男子生徒からプロポーズされるなんて思っていなかったのでちょっとキュンとしてしまいました。が、結婚の「婚」の字が間違っていたので私には釣り合わないかなぁ、と袖にすることに決定。

 夜は「もりき」で、期間限定常連の幹部候補生Aくんとお話をしながらお酒。自衛隊の敷地内に「はなの舞」が入ってる、ってのは初耳でした。超偉い人が普通に飲んでたりするから候補生はなかなか入りづらいってのも面白かったけれど、「海鮮居酒屋」チェーンの筈なのにナマモノが出せない(刺身不可、卵は温泉卵まで)ってのにへぇ、と。学校の食堂でもナマモノは出せませんけれども、お子様は酒を飲まない(はずだ)から別に大丈夫でしょう。でも、大人が酒飲むのにナマモノ不可ってのはちょっと不自由を感じるだろうなぁ、と。候補生の自衛隊が毎週末毎週末市内を飲み歩いてるのって、そういう面で飢えてるって理由もあったんですね。

 明日は正規の日曜出勤、模試の監督です。