いつも 一緒さ アステロイド・ブルース

 12月12日(土)の夕方、九段下でK塾の東大入試説明会(全国の進学校の先生が集まります)がありましてまたまた上京。当日のお昼はオツカル様とお約束が取りつけられた(様曰く「自由人は平日も暇、いわんや土曜日をや」)から良いとして、問題は11日(金)の夜に自費で前乗りするか否か。土曜の会議当日は懇親会もあるしその後は同じ会議に参加する同僚先生との飲みがあるだろうだから、誰かと遊んでもらうなら前日がチャンス……っつっても年末に上京するしなぁ。
 11日は高3のマーク模試、昼まで試験監督をして新幹線に飛び乗ったら19時から山手線のどっかで飲み始められるということは確認したので、これはしばし保留。

 こないだタワレコで買った、中島みゆき組曲(Suite)』とRHYMESTERマニフェスト』とに、前者「ライカM4」、後者「ライカライカ」と同じ言葉が入った2曲がありまして。写真芸術が超人間的世界を無媒介に現出するという(多木浩二が『写真論集成』に書いた)ことなんてみゆきさんにはとっくにお見通し、「こいつが撮るのは風と光 他にはあとひとつだけ」「こいつが撮るのはレンズの手前 カメラマンの涙だけ」。ヒップホップの方の「ライカ」はカメラだけに留まらぬライムの素材、「画家」「使い方」「絵画」「タイガー」「まな板」「フライパン」「焼いた」「ナニカ」「腹痛」「無頼漢」「悪代官」「不快感」「パイパン」「大胆」「売女」「フライガール」「ブライガー」「ないか?」……って下ネタはともかく「巨大な旋風起こす ライク ブライガー」ってのは真の意味で「オレの前じゃオマエらなど未だ赤子」、若い子には元ネタが分からないっすよ流石40代。
 RHYMESTERマニフェスト』、★★★★★。

 これはヒップホップではないですけれども、ここ最近でいちばんビックリした韻は、松任谷由実「Bueno Adios」のサビの部分、「眩しい夏の午後 人知れずさまよう」なんですけれど、若干変則的ですが、どこに韻が踏まれているでしょう?(←クイ研!)

 小田嶋隆『超・反知性主義入門』読了、★★★★。森本あんりとの対談は収穫(「反知性主義」の定義確認)。こないだの斎藤美奈子オバサマの本でもそうでしたが、何か取り上げるのが嫌になるような(近づくのが嫌になるような)アホ臭というか腐臭というかを放つトピックを、やっぱり書かない訳にはいかないんだよねぇ、というのが増えてきたんでしょうね。あれが悪い理由、間違っている理由、という批判ではなくて、あれが気持ち悪い理由、を言分ける。そら暗くもなるし歯切れも悪くなる。そして悪い理由、間違っている理由、を述べる文章に関してはそんな根本的なことが分かってないの? それ、説明しないといけないの? ってレベルに対象が落ちてきたもんだから、そら腰も重くなる。
 読みさしの野矢茂樹『哲学入門』は、静かな違和感の表明という形で東大運営の脳溶け状態をストレートに書いてます。

 土日に行われたK塾・Z社共催の「東大即応オープン」の問題をチェック。問題の内容もさることながら、第一問が提出済みの校内模試(12月第4回)と被っていないかというのがいちばん大切。秋の冠模試3連打、先ずは1つ目をクリア。
 東大1年生のレポート資料として発送した第2期『鬼太郎』DVD-BOXは無事に届いた様子。一緒に入れといた霜山徳爾『人間の限界』は読みたいと言っていたのでプレゼント。来年の読書だそうですけれども、それまでに少しでも修行しとかないと、文三だって「ちんぷんかんぷん」って意味でプチャヘンザッ! ってなってしまいますよ。

 午前中は年休、家にインターネット環境(BBIQ)を整えるための工事。2時間超の工事の立ち会いの間は、書斎のデスクで一橋大学(浪人生)の添削。お客さん(って訳でもないですが)が来るっていうのがクイックルワイパーの引き金、っていう本当に「生活」臭漂いまくりの朝、どんなに不健康でも良いからそういうのからは自由でいたかった~。
 工事終了後、昼から学校へ。徒歩通勤の途中で、新しく出来たラーメン屋「M」に初入店、チャーシュー麺の大盛りを注文。進んで行きたくなるような味ではありませんでした。学校では、会議1つと、後は来週1週間分の授業(のプリント)準備。

 西鉄K駅の書店に立ち寄って本を数冊、夜は3日ぶりの「もりき」。入店時に、仕入れた刺身用のイカが黒ずんでた(内蔵が破れてたのかな)ので客に出せない、とマスターがぼやいてたので、最初の肴はそれでイカ納豆。後はアラ煮とおでんと。
 飲んでる途中のメールやりとりで、明日は某嬢と昨日も訪れた「A」に行くことに。今週3回目か、凄いな。