赤信号もアプリケーション

 「本当にですね、財布出す隙を与えてくれなくて。お祝いのお返しの席で奢って貰うってどういうことだって話ですけど、完敗でした」と言う私の前に味噌汁を出して下さりながら、「大人の女性の身のこなしを甘く見たらダメよ~、うふふふふふ」とHさん。今朝の朝食(かき揚げ・大根と赤貝の煮物・梅干し・白飯)も大人の女性の手ずからで、ボクちゃんこんなに幸せで良いのかしら。
 でもって、頂いたお祝いの魔法瓶を使ってみる。職員室に入ったのが9時、冷蔵庫で冷やしていたスタバの缶コーヒー(高いけれども美味しい)を入れて蓋。肩から提げる吉田カバンの中に(縦に)すっぽり入るミニサイズです(でも、スタバのショートか若しかしたらトールくらいなら入るかも知れない)。因みに、人生で魔法瓶を持つのは初めて。

 職員室でのデスクワークは授業準備と昨日の京大(04年の野上弥生子)の添削……が、ボロボロに崩壊している。流石の野上弥生子、息子3人を京大・東大・東大の教授に育て上げたお母様が長兄(素一、伊文学者)に送った手紙の文面、平成の高校生はまぁ読めない読めない。京大入試現代文の文人志向は、悲しいかなそろそろ限界が来ているんでしょうか。
 因みに、私は解答内の「なので」という接続詞を認めません。ら抜き言葉や交ぜ書き(「危ぐ」みたいなやつ)も駄目。本番の入試でどうかというより、生理的な感覚です。ごめんね~。

 明日5時に学校入りしたら充分始業に間に合う、という仕事量を残して14時30分に学校を出る。本日は福岡市民会館清水ミチコさんのコンサートがあるのです。で、行きの電車内で鞄から魔法瓶を取り出してみる。
 缶コーヒーを入れてから6時間、魔法っつったって流石にぬるくなっとるやろ……ほんまや! というさんまちゃん状態で、キンキンのコーヒーに瞠目する。いやこれ本当に魔法だわ35年生きてて全然知らんかったわ人生まだまだ勉強やわ。

 市民会館の清水ミチココンサートは素晴らしいの一言(過去に観たライブのベストだという訳ではないですが)。但し、ツアーファイナルの武道館(12月30日)にオツカル様と出かけますので、様の目に入る可能性を考慮して内容は秘。本日の日記のタイトルは、そのライブで爆笑を巻き起こしたネタの歌詞からです。
 K市に戻ったのが19時30分でそのまま「もりき」入り。本日が有明海の天然鴨の狩猟解禁日(11/15~2/15)、シベリアから飛来の鴨をまたぎさんが撃って来る鴨は、刺身・炭焼き・つみれ鍋、の全てが逸品。これは他では食べられない冬の風物詩。20時過ぎに一番乗りで届いた鴨を、その場でさばいて貰って刺身を味見、絶品。日本酒は「安東水軍」「鳳凰美田」「星自慢」。
 就寝22時。