季節にあせない心があれば

 定期テスト一週間前になりましたので、定期テストが行われない高3を除く中1~高2の生徒は職員室・研究室への入室が禁止なのですが。その職員室にて。
 新人先生「あ、きみ、今職員室は入れないよ」
 高3生徒「えっ、あ、あの」
 担任先生「あ、こいつこんなですけど高3なんです」
 新人先生「あっ、ごめんね」
 高3生徒「いえ……」
 担任先生「お前がオーラを出してないからだっ!」
 酷いな。

 日常性はどこへ行ったの8時出勤。本日は生徒の登校指導の担当になっておりまして。校門前に2人、そこから100メートルほど手前に1人、合計3人の教員が立って、自転車通学の生徒のチェックをするんですね。嘗ては校門前の2人だけでやっておりましたが、一つ前の生徒指導部長の時に私が進言して3人目を増やしていただいたのです。イヤフォンとか傘さし運転とか右側通行とか異装とかの生徒は校門でストップさせられて指導を受けるのですが、別に生徒を捕まえるのが目的なんじゃなくてさせないのが目的なんでしょ、だったら100メートル前で「校門指導なう」って教えてやりゃいいんじゃね? ってことで。
 で、多分それでだいぶ被指導生徒は減ったと思うんですけれども、流石に今日は初日で、私が「おはよ~ございま~す、校門指導はじめました~」という声が小さかったこともあり(あと高1と高2の生徒からの認知度が低いこともあり)、何だあの不審者は、みたいな目で通り過ぎつつ校門手前で道路横切って右側運転に切り替える生徒が数人。勿論、校門前で捕まってます。中には、始めから右側通行で私の前を堂々と通り過ぎていった女子生徒もいていっそ笑えたもんね。

 授業は3コマ、ですが本日はセンター演習(12年度の小林秀雄牧野信一の100点分を45分で解く)だけで解説がないので私は楽、というか事実上の年休なんじゃないのか。
 生徒が解いている間に戸塚洋二『がんと闘った科学者の記録』を読了、★★★★★。庭の花を愛でる(ブログ読者に紹介する)文章が頻出、物理学者である筆者のようには分析的ではありませんが、私の母君もここ数年来、図鑑や写真集で勉強しながら草花の名前を覚えておられます。一緒に道を歩くと、あれは何という木だ何という花だと教えて下さるのです(私には全く分かりません)。

 6限の会議が無くなったので、15時から2時間の年休。SHRが無いとこういうことが出来る、ビバ副担任。天神のジュンク堂に出かけました。日曜に薬院に出る用事があるのですがそれは終日予備校監禁の出張(浪人生が受験する④校内模試の監督)ですので書店に行く時間が無いのです。
 昨日今日と急に寒くなったので、最近お気に入りの度が過ぎている魔法瓶に、西鉄K駅のタリーズで買ったホットコーヒーを入れる。親切な店員さんに魔法瓶の容量を調べていただいたら、トールサイズがぴったり入る分量でした。スタバやドトールエクセルシオールなど、他の店のトールサイズが入るかどうかは分からない、というお返事。
 行きの電車内ではユーミンを聴きつつ漫画。『鬼灯の冷徹』と『きのう何食べた?』との最新刊が鞄に入っていましたが、この二つならユーミンに合うのは勿論後者(手ぬぐいつきの限定版を買いました。『鬼灯』は通常版です)で、安定の★★★★★。今回驚いたのは、実行に移すことはない(ようにしたい)ですけれども、シロさんが作っていた幾つかの料理について「私も作ってみたいな」と思ってしまったこと。新居だからって自惚れるなって話ですよ、お前はお前の仕事をしろ。

 ジュンク堂では本を数冊。今回は、紙袋ではなくビニール袋に入れて貰う分量だけ。『聖☆おにいさん』も最新刊が発売されてたんですね。これは帰りの電車内で読みました。★★★★。

 夜は「もりき」。牡蠣しゃぶを注文しようと思って奥様に野菜を切っていただいてたんですが、マスターが丸ごと買ってきて捌き始めたブリがあまりに美味しそうだったので、ブリしゃぶに変更。ブリカマは、次の来店時に焼いてもらうよう予約。明日は団体予約7人が入ってるそうなので行くかどうかは分かりませんが、明後日は出張帰りに必ず寄ることになりますね。
 お酒は秋味を1本、日本酒は「風の森」「豊盃」「久礼」。「風の森」は露葉風・しぼり華。しぼり華というのはマスター曰くあらばしりと同義。
 私「なら本当は『しぼり端』なのかな。『しぼり華』って表記は掛詞?(←酔い始め)」
 マ「職業病?」
 私「そう。だから、青森『豊盃』がホーハイ節との掛詞なのかは早く調べといてね」
 マ「それ、2杯目の注文ってこと?」
 私「です」

 家に帰って、松本隆トリビュートをまた少し。大橋純子太田裕美の歌唱。仕方が無いとは言え、太田裕美は「9月の雨」の方が良かった。