答えはこうだった。「ノー・クエスチョン」

 5時入りでの仕事は、来週水曜日の中3の授業プリント作成、及び④校内模試の出題者講評まとめ、国語科会議の資料作成、職員室の整美。午前中(始業後)の仕事は高3マーク模試の監督(問題の配布と解答用紙の回収)。11時30分に2時間目の理科を回収したら本日は半日で仕事を切り上げて(つっても、この時点で6時間以上働いてるんですけど)年休。

 タクシーで学校を出て自宅近くのクリーニング屋まで。預けていたジャケット(紺色)を引き取って、今着ているジャケット(灰色)と着替える。後者はそのままクリーニングに出します。自宅に戻ってCDラックの中から新幹線で聴くCDを選んで(こまっちゃクレズマ)、再びタクシーを呼んでJRのK駅へ。

 仲良し事務嬢さんにおススメされた、K駅前のラーメン屋「R」は、K市一の老舗だそう。ラーメンもチャーハンもノーマル(チャーハンは食べなくても良かったかな)。店内には、K市が新名物にしたがっている「とんこつカレー」(レトルト)の宣伝があちこちに。
 本日から2泊で東京。土曜日に開かれる某塾の東大入試研究会(全国の進学校の先生が集まります)のための出張に前乗りして金曜の夜も遊んじゃおう、と。お相手は昨日も書きました通りにまっぴぃと緊張のさし飲み(よっすぃも誘ったんですけれどもお子様誕生ということで叶わず)。店は、池ノ上にあります「biff(ビフ)」というお店。上記K市の新名物である「とんこつカレー」をググった時に、東京でとんこつカレーを出す店がある、とネット記事に書かれていたのを見てブックマークしていたのです。K市のとんこつカレーははっきり言ってラーメンよりとんこつ臭くてちょっと……なのに、東京の店のカレーは滅茶苦茶美味しそう! 生意気! という動機。

 急行でK駅→博多、博多からは新幹線で品川。乗り換え10分の間に新幹線のチケットを購入するはずが、急行が3分ちょっと遅れて到着したために時間がなくて激焦り、駅内を爆走しました。新幹線に乗り込んだのは発車の1分前。どうだ、飛行機じゃこうは行くまい(ぜぇぜぇ)。
 急行・新幹線内では、先ずまっぴぃに紹介された本、馬場康夫『「エンタメ」の夜明け ディズニーランドが日本に来た!』を読了。これはエライこと面白かった。電通に縁の深い本だったので、読了後すぐに57回生Yくん(東大薬学部・情報学環電通)に連絡してご推薦。旅行中の読了本は最後の日にまとめて書きますが、とにかく★★★★★。ディズニーランド嫌いの私ですがそれとは別の次元で面白かった。
 CDはこまっちゃクレズマ+おおたか静流『すっぽんぽん』。東欧民謡ルーツの音楽隊におおたか静流が入って合わないはずはなく、発売時に一聴してあっという間に夢中になったアルバムでしたがたぶん聴くのは5年ぶりとかかな。「峠のみち」の切なさに胸を鷲掴みにされ、今日も10回リピート。
 最後は、某塾の11月秋模試(東大の冠模試)の問題を検討、これはちゃんとした仕事ですね。私は現代文担当なので、主に第一問(文理共通)と大四問(文系専用)とを吟味。自分が作ったものも含めて、どの模試を見ても思うことは一つ、「東大風」を作るのは本当に難しい。「似て非なる」が稀にでも作れたら万々歳、大抵は「似ても似つかぬ」に終わってしまいます。以前の日記にも書いたことがありますが、私が就職初年度に05年第四問(小池昌代)を校内模試で「ズバ的」した時ですら、設問自体は「似ても似つかぬ」でした。

 新幹線は18時26分に品川駅着、山手線に乗り換え……ようとして唖然、なんぞこの人の数は。渋谷方面行きのホームは人間が押し寿司みたいにぎゅうぎゅう、激流に流されるまま乗り込んだ電車内で私の立ち位置は扉のすぐ前、停車駅で扉が開くたびにホームに押し出され(その駅で降りる人を通すため)、後ろに並んでいた人たちに押し戻される形で再び電車の中に詰め込まれる。この時、親切で一旦ホームに降りたものの電車に戻る流れから取りこぼされて乗ってた電車に再び乗ることが出来ない人もいるのです。
 クリーニングから卸したてのジャケットがあっという間に2週間くらい老けたんじゃなかろうか、と思いながら下車。ですがホッと一息つく暇はなく早歩きで井の頭線ホームへ。18時55分の各駅停車に乗ることが出来たので、19時池ノ上の約束にギリギリ間に合いました。

 ちょっと早めに来て偶然近くで見つけた古本屋で時間を潰した、というまっぴぃとの乾杯は私が生、まっぴぃがクラフトビール。@池ノ上「biff」。突き出しはターサイ(中華野菜)のクリーム煮と千切り大根のアラビアータ。それと最初に頼んだ坦々ポテトサラダ・焼きネギのオランデーズソーズ、が美味しくて目が開く。クラフトビール・ジン・ワイン・バーボンと酒類の品揃えはバーなんですけれど、我々はビールだけで美味しいおつまみに舌鼓。あ、私は日本酒を2合飲んだか。春菊のお好み焼き、なんて日本酒に合い過ぎ。で、最後に注文したとんこつカレー、これが美味くて飲みの〆にサイコーでした。K市の方のカレーみたいなとんこつ臭さが全くない。そもそもルーの色が違って、東京は普通のカレーの色、K市の方は白っぽいんです。うん、食べ物として別物だわ。店主の方とお話したら、K市発祥の料理を東京で出している、ということで取材を受けることが多いけれど、自分はK市のとんこつカレーは食べたことがない、自力開発だとのこと。要するに別物なわけですね。K市、負けてるわ。店主さんから名刺をいただいて、K市のとんこつカレーをお送りする口約束……は酔っ払いの戯言だったと思われたら嫌だから本当に送りつけてみようかな。
 2件目は渋谷に移動。まっぴぃに「奥渋谷」を案内していただく。以前、『ホドロフスキーのDUNE』を観に行ったアップリンクのある、文化村の先の方のエリア。歩きながら、ニジンスキーだカンジンスキーだと次々と名を挙げながらなかなかホドロフスキーが出てこなかった自分に老いを感じる。「今、きみ、スキー系の人残らず挙げたんじゃない?」「いやいや、チャイコフスキーとストラビンスキーに怒られるでしょ」 鶏料理のお店に入ったけれど、骨付きを焼いたという一押しメニューはそんなに美味しくなかったかな(だから店名は失念)。アップリンクの下に行けば良かったね~、などと言いながら池袋に移動して、しばらく町歩きをしてから解散(っていうか、23時の段階で入ろうか~、っていう喫茶店や飲み屋やを見つけられなかった)。

 あまりにも久しぶりのさし飲みだから巧く喋ることが出来るか非常に心配していたんですけれども、実際にお会いしたら4時間程度あっという間に感じるくらい「保つ」ものでして。よっすぃ・アラリンの人物像についてとか(もちろん、どちらも肯定賛辞の方向で)、大学時代の生活と今の生活との違いについてとか(まっぴぃが全然お酒を飲まれなくなっていたのに驚きました)、本の感想とか(今日読んだ馬場康夫の本は最高でした)、色々。
 お付き合い多謝、次はよっすぃとか他の人を誘えたら嬉しいですね。リミットギリギリの時間でしたがホテルにチェックインして、超健康睡眠。明日はオツカル様とランチ&カラオケデート、2日連続で昼食を食べる(日曜も駅弁買うだろうから3日連続)ということで、やっぱりK市帰還時には体重が激増してるでしょうね。