おとなになっても 奇蹟はおこるよ

 「日常性の維持」を昨日と今日とはちょこっと崩して(体調重視)、ともに4時半起床6時入りのデスクワーク。授業準備・小論文その他の添削。授業は中3の漢文が4コマ、高3の文系現代文が1コマ、ですが後者はほぼ完全に演習のみなので私はその間に小論文(慶應経済)を書いた生徒を呼んで面談。
 例えば、原発再稼働についての日経・朝日両方の社説を読んで異同を述べる問題(2013年だったかな)、これまで何度も添削していますが、そも「日経」と「朝日」だからスタンスが違うはず、という観点で本文を読み始める生徒は殆どいません。そして、①「再稼働への自己の賛否」を述べ、②想定される「友人からの反論」を書いた上で、③「対立を乗り越える方法」を考えよ、という指示で「対決を乗り越える方法」を出題者の意図通りに受け取る生徒は半分以下です。大抵は友人への再反論を書いて、「対決を深めて勝つ」ことを目指してくる。若しくは「方法」ではなく、妥協・折衷案それ自体を書く、というミスを犯します。14日の日記にも書きましたが、小論文でも、会えない他者としての出題者(春になったら会いたい憧れの教授)とのコミュニケーションだという意識は必須です。

 添削と言えば、明日の防衛医科大学校の二次試験に向けて本日上京するF校生が何人か。今年もほぼ全員の面接シートを添削しましたが、場合によってはホテルからF校事務室に下書きをFAX、それを私が添削して返送、という応答を夕方まで続ける生徒も。毎年、ホテルフロントにFAXを送信すると、入試の時期が来たという実感が湧きます。

 本日は、某嬢とさしの飲み会が入っていたので、学校からバスで西鉄まで。その車内で、「化学はマジで寝る」「世界史は小テスト以外爆睡がデフォ」など和気藹々と牽制し合ってる高1数名。隣からそっと優しく「そういうのが医学部あたりで2浪1留とかするんだよ」と教えてあげようか迷って、自重。知らない生徒ですし。でも、「F校から西鉄までって幾ら?」「250円じゃね?」という勘違いは即座に「210円ですね」と訂正。お金は大事(だから、今からの努力で浪人留年は避けたいですね)。

 飲み会は、0次会を野菜屋「B」、の後お気に入りの小料理屋「A」。3割方仕事の飲み会でしたが和やかに杯は進み、お相手の某嬢は「A」で使っている食器が(滅多に見ない)お気に入りの窯のものだったことにとても感激しておられました。こういう偶然は良いですね。
 某嬢とお別れの後、ちょっと飲み足りなかった(これが「3割方仕事」の証拠ですね)ので、ライブバー「A」でビールを2杯だけ。カウンターに初めてのお客さんが2組。その内1組の女性2人組に促されるまま、初めてユーミンの「やさしさに包まれたなら」を歌いました。