さあ 眠りなさい 疲れきった体を投げだして

 昨年の新刊本の中では私の5指、松本博文『東大駒場寮物語』は私→数学先生→世界史先生→別の数学先生、と「面白い」の口コミ連鎖で職員室を泳ぎ回っています。F高に縁が深い(卒業生がよく登場する)本だと思っていたら、筆者と同室だったKという(F高生ではない)登場人物が化学先生と同窓生だったということも判明。世間狭い。

 昨日の日記に書いた通りに「日常性の維持」は30分の後ろ倒し、5時15分の出勤路。その時はちらちら、のレベルだった雪が8時に気づいた時には屋根を真っ白にする降り方に変わっていました。早朝出勤の習慣のおかげで雪にまみれずに済みました。今週末(土・日)はF校の中学・高校入試なのですが、天気は大丈夫なのでしょうか。

 朝はデスクワーク(志望理由書添削・浪人生への資料郵送・授業準備)、1~4限は中3漢文の授業、5・6限でデスクワーク(授業準備)、放課後は中3漢文授業プリントチェック。
 中3漢文の授業は李白「春夜宴従弟桃花園序」の後半(全2回中の2回目)。書き下し文をさせて本文の解説、に加えて芭蕉奥の細道』の冒頭部との関連を紹介したり、「百代(はくたい)」「過客(かかく)」の読みについて呉音・漢音・唐音の話をしたり、「漢文の授業なんて雑学集ですからね~」とか軽口叩きながら色んなこと板書したり喋ったりしてる内容……を全部メモった上で160人全員が耳を揃えて授業プリント提出、ってやっぱり凄い迫力の学年です。

 17時に一度家に戻りクリーニング屋に洗濯物を出し、タクシーで西鉄へ。本日は19時から西鉄K駅近くのホテルで報告会出張あり。時間までは書店を巡って喫茶読書。
 報告会はK予備校主催、市内の色々な学校の教員を集めて、センター自己採点データを集計した結果を報告してくれるのです。自己採点翌日には集計データが冊子にまとまっているという速さは地方予備校で母数が5万人(全受験者の1割)と少ないからでしょうか。九州圏内に限定されているデータなので、F校的には国公立の医学部が興味の中心ということになりましょうか(受験者の数的に)。
 しかし、去年も参加した私が思うのは、司会進行とデータ説明とを一人で行う事務の方の顔色と呂律の悪さ。昨日から徹夜でデータ処理をし、分レベルのギリギリの作業で冊子製本、の上でぞろぞろ集まった教員集団と対峙、ってどんな罰ゲームだよ、と。言葉がつかえたり台詞をとちったりするたびに内心で「もうやめたげて!」「寝て!」とハラハラです。

 タクシーで帰宅。夕食は「もりき」でイカ納豆とみぞれ鍋と。出張会議のために寝る時間はいつもより1時間程度遅いです。