アポロ やがて来る夜明けを待て 旅立ちの朝を待て

 本日、F中入試。
 曇天ですが雪か否かという観点でなら天気はもちました。今日の内に雪が降り始めるでしょう。いつもは5時に開門のF校ですが入試期間は防犯警備の都合で開門7時。5時入りがベースの私は強制的に長い睡眠を取らされた格好で肌もつややかな健康体で、徒歩徒歩と7時半の学校入り。
 正門前で車の誘導をしているのはE塾の先生(事務員?)の方々。有難いことです。中学入試(受験生がまだ小6)だからでしょう、受験生以外にも大勢の保護者・塾関係者が応援に訪れています。
 私は1限(国語)の監督者なので監督教室の朝の点検をし、8時20分に教員本部教室に集合。その10分後には受験生が校舎に入り始め、そこ辺りから入試だ! という気分が俄に高まってきます。

 ここから先の業務は企業秘密。まぁ、ガシガシと採点をした、というのは間違いありません。
 今年のF中入試国語の出典は、いしいひさいちののちゃん』、中島義道『反〈絆〉論』、東直子『いとの森の家』でした。昨年からの変更点は、6年連続で出題されていたリスニング問題が出題されずに、それ以前に行われていた200字作文が復活したこと。塾関係者は驚かれていたとのこと。さて、来年はどうなるのでしょうか。

 ガシガシに採点する採点会場には、水分補給のお茶とか糖分補給のお菓子とかがたくさん置かれています。その中にあった明治「アポロ」を食べながら採点。久しぶりに食べていると、小さい頃よくやっていた「あれ」がやりたくなってくるものです。「あれ」ってのは、まぁ分かる人には分かるでしょうけれども、要するにピンク色の上部円錐と茶色の下部円錐台とに(歯を使って)分離するって遊びですね。科の先輩・後輩と。
 私「アポロって、こういう風に食べるのが礼儀ですよね」
 先「あ~ね、やるやる」
 私「スタンダール式がスタンダードというね」
 10秒後。
 後「『赤と黒』に分けるからですか?」
 私「解説するのって、残酷じゃない?」

 夜遅くまで採点の後は、雪に備えてK市ホテルに2泊、というベテラン体育先生と夕食。予約していたのは「もりき」の鴨づくし。口癖の「ぅんめぇ~」連発ナイト。明日は高校入試だから鯨飲馬食はダメよ、ってのは分かってるんですけれども鴨の刺身・焼き・つみれ鍋の3連コンボに完全ノックアウトでビールに日本酒に芋焼酎に。