うつる灯を かすかにゆする 春の風

 健康起床、ですが腕時計のフィット感覚で昨日の飲み食いの量が推し量られます。本日は14時に駒場キャンパスで文系の下見があり、63回生我らがA組出身の東大1年生B&Eくん、という「いつものメンバー」に案内をお願いしているので、なんだったら「美登利寿司」あたりで昼食も御馳走しようかと思ったんですが(夜は、お手伝いのお礼に焼肉です)、私自身が体重コントロールで朝昼を抜きたくなったのでスルー。
 入浴後、先ずはお気に入りのネカフェで日記を更新して、聖地・ジュンク堂本店に開店と同時に飛び込む。2時間逍遙背表紙読書の至福、籠いっぱいの本は持ち歩いて邪魔になる分量だったので、勧められるまま宅急便でF校に送ることに。岩波新書の棚を見たら偶然2冊売ってた内田義彦『読書と社会科学』は持ち帰りにして、下見お手伝い2人にプレゼントします。

 山手線で池袋→渋谷。ハチ公口を出たところで、64回生A組み担任先生とばったり「あ、偶然ですね」 しっかりとスーツに身を包んだ担任先生、真面目だ。カジュアルシャツにジーンズ、ジャンパーという私の格好をご覧になって「先生、ラフですねぇ!」と言われたので、咄嗟に内側に着ていた今年の「男く祭」Tシャツを示して、「64回生愛の為ですのよ」とお応え。言い訳人生を貫きます(「男く祭」験担ぎに誰か気づいてくれるかなぁ、と思ってたら、下見の女子生徒が気づいたそうです。流石)。
 渋谷駅到着後、先ずは夜の店の場所を現地確認。道玄坂「bonbori」は、私が知っている場所から移転したと聞いていたので。少し迷いましたが、レンガビル付近で発見。その後は徒歩で移動するつもりでしたが寒かったので電車で駒場へ。正門を入って直ぐ、盛況の受験生案内ブースには63回生理系Sくんの姿も(お仕事中だったので黙礼だけ)。
 去年の記憶では「イタトマ」が開いており、果たして開店のカウンター席で珈琲読書。でしたが、駒場の「イタトマ」、子連れママ友のサロンと化していますね。不快じゃないけれどもちょっとうるさい(のと、子どもが入口から何度も出入りするので付近のカウンター席がちょっと寒い)。安いランチが食べられるから人気なんでしょうか、と思ったんですけれども私が頼んだショートケーキは600円もしてパスタより遥かに高い、むぅ。読書は有川浩のエッセイ。

 下見は、文系受験者約20人を、先輩東大生Bくんが案内。受験者毎に会場となる号館が違っているので、一通り案内して、着る物・トイレ等々留意するべき注意事項を流暢に説明。64回生何人かと駄弁っている「だけ」のEくんとは働きにおいて、「雲泥の差じゃねーか」とツッコむ私。昨年度は試験日両日の朝は東口~正門の道が受験者以外立ち入り禁止で完全封鎖だったので、昨年同様明日も駒場東大前駅西口で集合する手はずを整えました。お気遣いのBくんは「キットカット」をお土産に買ってきて下さっており。センターの下見だと「足カット」でちょっと縁起が悪いですけれども、なんて軽口を。
 下見に、受験生のお父様お母様がついてお出でになったご家庭がいくつかあったのが印象に(去年は、理系にはいたそうですが文系には居なかったので)。確かに、よく考えたら写真でも撮ろうと思ったら下見の日(前日)しかチャンスは無いんですよね。

 14時半には下見が終了。焼肉御馳走の渋谷駅待ち合わせが16時50分で2時間程度、ですので「神保町に行くけど、付いてくる?」と聞いたらB&Mくん共に「うん」
 文庫・新書の品揃えの良い古書店を中心にいくつか古書店を回ったり、東京堂を始めとする新刊書店を回ったり、集英社のビルを見たり、18禁ショップ(芳賀書店)を探検したり、と一通りの散策。例えば森銑三『傳記文學 初雁』の絶版品が、古書店によって350円だったり1000円だったり1700円だったりするという違いとか、霜山徳爾『人間の限界』(岩波新書)だとか広重徹『近代科学再考』(朝日選書)だとかがワゴン100円で投げ売られてたのを「あっ!」と小さく叫んで即座に購入したりするのは幸せだとか、なんかそんなことを色々話しながら、購入した(卒業生に渡すための)本はその場で2人に差し上げたり。

 渋谷に戻って、「bonbori」で焼肉を御馳走……し始めたら、19歳ダブルダッチEくんの食欲に(知ってはいたけど)圧倒される。オッサン(私ね)がビール飲む感覚で白飯「飲む」の。結局今日は渋谷「bonbori」と池ノ上「biff」とを2軒回って帰ったんですけれども、Eくん、焼肉屋で白飯3杯と焼きおにぎり2個食べて、二軒目でカレーライス(絶品「とんこつカレー」)とタコライスとを完食してしまいましたからね。

 未成年2人とは22時過ぎの「良い子」の時間にお別れ。山手線で池袋に戻って定宿健康入眠。飲み始めの時に「ハイチオールC」をビールで流し込んだから、明日も健康に目覚められるでしょう。
 明日は、いよいよ二次試験本番、現役生も浪人生も頑張って欲しいですね。