白髪がありますね タントン タントン

 帰巣本能と日常性の維持との合わせ技、6時にしっかり目が覚めて、「ハイチオールC」の御加護で宿酔いもなし。事前予想に基づいて朝は2時間の年休を取っていたのですが、結局8時半の通常出勤になってしまいました。でもって、その8時半の添削ボックスには、明日の九大法、山大医学部後期の小論文が。日常性の維持。
 さて、その添削の後者は女子生徒。答案の最後に「昨日連絡先を聞きたかったのにチキンだったから行けなかった女子が多数です。私も直接は聞けないチキンなのでここに書いて下さい」というメモ書き。眼光紙背で「お前とは会話したくない宣言?」

 添削の後は、受験生から「まだですか?」と暗にせっつかれてた16年度東大現代文(内田樹)の解答例作成を開始。解答例には必ず「池ノ都試作」の署名を付すのですが、これは内容に責任を取るという宣言というよりか、最早「これを正統な正当だと誤解してはいけません」というメッセージなのではないかと我ながら。予備校解答に全然追いつけないのは一体何故なの。
 16年度(内田樹)の解答例を作った後、15年度(池上哲司)の解答例を引っ張り出してきて、それぞれの問五(120字)を読み比べてみる。全く同じ。63回生の数学先生に、本文を読まずに問五の解答例そのものだけを読み比べて頂く。「……本当に、同じですね」と、流石に一読の抽象で同型だと気付いて頂ける。
 内田さんは「知性とは何か」、池上さんは「自己とは何か」を書いています。ならば2つが通底するのは(東大の現代文を通じたメッセージに一貫性があるならば)必定、だって「我思う、故に我在り」なんですから。そして、そこが東大の矜恃、果たして2つは全く同じ物だったのです。内田樹という「派手な」名前に眩まされてはいけない。

 一浪合格者の凱旋訪問、医学部だ東大だと派手な肩書きを背負った未成年の群れが続々で感覚が麻痺してきます、この人たちって凄い人々なんですよね……「って、校長印押してもらって推薦合格頂いた人間がど金髪って何考えとんじゃ!」「いやっ、入学までには戻します!」と開口一番にツッコんだ彼のあだ名は今日から「残念」。
 我らがA組東大文ⅢFくんに予備校時代のお話を伺う。夏秋の冠模試の国語は、三大予備校の採点基準の徹底研究(要素採点加点方式なのかオールオアナッシングなのか、独自文体はどこまで認められるのか、など)をして、予備校ごとに書き方を変えたそう。「それは東大の勉強なのか~?」と疑う口調で聞きはしましたが、それもまたコミュニケーションの研究。それにしても余裕ですね。

 そのFくんとは、夕食をご一緒に。K市の分際で最近出来た「星乃珈琲」にタクシーで。私は20時から飲み会の約束があったので食事はせずに珈琲とショートケーキ。ケーキは今イチだったから、名物のパンケーキに初挑戦してみれば良かった、と。Fくんはピラフとパスタ。Eくん程ではないけれども、食欲が旺盛なのは良いことですね。受験中の話や今後の予定などを色々。4月からの大学生活は時空間無限、楽しんでいただきたい。

 タクシーで西鉄に出てFくんとお別れ、その後はF高47回生が3人集まって、更に恩師(要するに、既にご退職のF校の先生)をお呼びして飲み会を。
 東大病院に勤務のK氏が、F校生を対象とした科学セミナー(実験と講演と)を開催するために来福。私と同窓同僚数学と、恩師の体育先生とで懐かしいお話に花を咲かせつつ一献……が楽しくて杯を重ねすぎて、私昨日より酔っ払ったんじゃないか、という帰宅。

 今日は色々な人と一日中喋りっぱなしで、少し疲れました。明日も色々な場所に行く予定があり、忙しい一日になりそうです。