たとえ離れても心は変わらない

 吉田美奈子のライブアルバムを繰り返して視聴。5回目くらいで、やっと「春よ、来い」の歌詞を一部間違って歌っていることに気づきました。聴き入ると気づき損なっちゃいますね。原曲とは歌い方が随分変わっていますが、最後に唱歌「春よ来い」の一節を取り入れる等コーラスにまで拘った原曲への敬意と配慮とが伝わってきます。先のライブMCで聞いたカバーの心構えの正にそのまま。

 常時直接観察をしていたわけではありませんが、噂や情報は流れて来ますし、年に4度の校内模試・3度の激励会・メール等で成績や表情やは見えますので、浪人中の63回生の生活はある程度分かります。現役時より勉強した人は「偉い」と褒めますし、第一志望の合格者は「おめでとう」と祝福します。ただ、この二者は独立事象。目出度い人が全員偉い訳ではありませんし、逆も然り。勿論それは去年の現役63回生合格組も、今年の現役64回生合格組も同じ。「おめでとう」と「偉い」とは混同したくない。
 何の話をしているかというと、「合格体験記」です。浪人枠10名前後の中で、我ら文系A組が書けるのは2、3人というところでしょう。現役の時の「合格体験記」は、様々な活動にもコミットして若しかしたら勉強的には「偉い」とまでは言えないかも知れない人にも原稿を依頼しました。その方が、多様な角度からより多くの在校生に役立ち得ると考えたからです。但し、浪人枠は別。現役時よりも真面目に(最低でも現役時に真面目だった程度には)勉強して第一志望に合格、つまり「偉い」且つ「おめでとう」の人に依頼する必要があるんですね。はっきり言ってそれ程多くはないですが(あははははは)、枠はそれ以上に少ないので厳選の必要があります。

 63回生の中のお笑いコンテスト「N-1グランプリ」のNの由来でもある我らがA組出身Nくんが、昨日わざわざ職員室に来てくれました。1時間ほどお話。その名を冠したコンテストが出来るくらいですから彼の人気・人望は推して知るべしなのですが、浪人が決まった時に彼は予備校を文系ならここというK塾ではないS校に決めて即座に人間関係を断ちました。こういう選択肢が「偉い」というんですね。この選択は、Nくんだけじゃなくて、彼の友人の何人かの助けにもなったんじゃないかと思います。4月から大学生、再び友人同士の交流も始まりましょう(早速、関西の友達に会いに行くと言っていました)。時空間無限、東京での大学生活を健やかに幸せに過ごされますよう。

 前述のNくんから「先生と言えば」のお土産が一升瓶。別の高3の某女子から送られた一升瓶も1本。今、職員室に一升瓶が3本置いてあるんですけれども(1本日本酒、2本焼酎)、私ってやっぱりそういう扱いなのね。3本ともK市の母・Hさん家に置いて、ホムパで飲みつくします。
 でもって、そらそういう扱いになるやろ、の月末8連続飲み会、今日は来年度私が授業を担当する学年の担任団の先生と一緒に決起集会。幹事は私でお洒落な和食ダイニング「J」、飲み放題で体をビールの流れる川にした後、2次会は近くのフレンチダイニング「T」にて。他の場所で飲んでた別の学年の先生方も続々集合して、ワイワイと春休みの夜を楽しんだのでした。春休みって言っても、毎日会議で全員正式出勤なんですけどね。