こんなのって は・じ・め・て

 金子光晴のエッセイ集を読んでいて、「ろくに整理されていない読書の糟が、異様な発酵をつづけている。過去の世代から持越しの諸観念が合理化されず残存していて、時に古顔ということで主人面しておのれの権限を主張する場合もある」という一節がイノフニストーン、と。筆者にとっては自嘲なんですけれども、私には羨ましい限りの境地に見え。
 一日中デスクワークで新年度の準備、流石に忙しくてなかなか本を読む時間が取れないのですが、それでも腑に落ちたり感動したりとインパクトの強い一節に出会えたらそれだけでいいという気がします。

 本日、大型の飲み会。私は勝手に「新年度会」って呼んでるんですけども、4月1日以降、入学式・始業式までの一週間、生徒が登校し始めて1学期が始まったらとても飲みに行く暇のないことを見越して最初の1週間のうちに決起集会をやろう、という試み(そんなだから本を読む時間が取れないんだ、と)。
 本日は、数学・体育先生ご夫妻、仲良し事務嬢さんと(F校とは別の職場の)旦那様、独身二人が英語先生と私、というお友達6人構成。翌日に授業を控えていない教員は餃子だって食べられるということで、K市内の人気の餃子屋「T」にて宴席。若手……では最早ないメンバー(体育先生を除いて全員アラフォー)ですけれども、まぁ飲むわ食うわ喋るわの2軒5時間をしっかり楽しんできました。
 取りあえず、二日連続で別々の人からカブ容疑者に似てると言われた話、ベテランの上司を転がす時には取り敢えず「こんなの初めて」って呪文を唱えれば絶対大丈夫だという話、がウケたのでノルマはこなした(ノルマ=1軒1爆笑)。