無事でいるなら せめての便り

 流石に今日の深夜の揺れは尋常な事態ではない、と直ぐに分かりました。アラームと揺れとに飛び起きて、その後は地震を告げるアラーム、K市内の避難勧告を告げるアラーム、と携帯音と緊張感と体感レベルの余震とが三位一体となって私の眠りを妨げ(そういう人はとても多かったでしょう)。
 予定通り3時半にベッドから出て、ニュースで西鉄・JRが始発から完全ストップになっていることを確認してから入浴。どうせ本日は半ドンの土曜日ですからこれは休校必至。ということでその電話連絡(職員緊急連絡網)は職員室で待とう、といつも通り5時に学校入り。

 デスクワークをしながら電話を待ったんですけれども、教職員は1人も現れない(鉄道断念で来られない人は別にしても、市内に教員はたくさんいるのに)し、電話も震えない。中1や高1Aの生徒(家庭)なんて、こんな場合どうすべきかなんて全く知らないんだから、休校なら早く決定(連絡)して欲しいなぁ、とちょっと焦れていたら、6時に漸く管理職から「休校決定」の電話がかかって来ました。

 学年団の先生方に休校のお知らせを回し(私の電話で起こされた気の毒な方もお出でです)、さて高1Aの家庭に電話をしていこうか、と。学校のHPに休校の臨時連絡は出ますし、システムに登録をしているならメールで連絡が届くようにはなっていますが、入学して僅か1週間の家庭が51あって「普通メールかHPか見るでしょ、ってか最寄り駅に言って電車が止まってたら諦めるっしょ」とか言う担任では話にならないんですね。
 実際、保護者の方が車で送迎するつもりで出発済みでした、というご家庭も何軒か。私もミスをして、通学時間が長いご家庭から順番に電話をするべきだったのに、熊本組のご家庭だけを先にして、残りは出席番号順にしてしまったのですね。やっぱり慌ててて頭が回っていなかったんでしょう。ダメですね。

 というか、クラスの緊急連絡網を回せば? とお思いの方、申し訳ないことにその緊急連絡網を今日の朝のSHRで完成させる(番号のミスがないか生徒に確認させる)予定だったのです。だから担任が回すしかなかったんです。6時過ぎ頃からちらほらと職員室にお越しの先輩方としみじみ話したのは、「やっぱり、担任だけでも、紙の住所録を持っておくべきですよねぇ」という話。今は個人情報の観点から、紙の住所録は作られていません。で、こういう時に不便なの。例外的事態に対応出来ないならそら制度が悪い。

 その後、担任が出勤出来ず不在だった別のクラスの40人に月曜日以降の予定を電話連絡。私はメールではダメで肉声確認が必要だと思っている派。電話を受ける方の方からメールにしろ迷惑だと言われたとしても、非常事態なのでそちら様のシャープなご意見にはご対応できませんの、と返します。

 さて、このブログに匿名のコメントが来ました。「高1A組の者ですが、休校あけの月曜の時間割が分かりません」とのこと。仕方がないので、最新の日付で月曜日の時間割を掲載しました。タイトル(件名)は「特別です。」
 TQC以外の人(要するにF校生)には、「あのブログはなりすましです」と説明しています。ですので、こんな私信めいたものを書くのは初めてのことです。タイトルが、歌詞や台詞などの引用でないのも初めて。要するに本当に特別なんです。こんなの、二度と起こって欲しくありません。

 意地で夕方まで仕事をして帰宅。
 余震でず~っと揺れていて、船酔いみたいな疲れを感じたので、「もりき」に行こうかと思ったけれども取りやめにしました(皆勤ならずです)。家でちょこまかしたスーパーの総菜を食べて、今日寝られなかった分も含めて昏々。